リトープス開花 ― 2016年11月03日
ガールズ&パンツァー・・・大洗 ― 2016年11月13日
茨城の紅葉 ― 2016年11月14日
真言宗の詐欺寺・本覚寺 ― 2016年11月15日
1987年、茨城県久慈郡大子町北富田に真言宗醍醐寺の末寺として本覚寺が設立された。この寺で、霊能者による霊視と称して、詐欺商法が繰り返された。しかし損害賠償請求が次々と起こされたため、本覚寺の活動は中止され、その後、和歌山県高野山の明覚寺を買収し、新聞広告を使うなどして大々的な霊視商法が展開された。
1999年12月、文化庁は組織ぐるみの詐欺として解散命令を出した。明覚寺は最高裁まで争ったが請求は棄却され解散となった。
1999年12月、文化庁は組織ぐるみの詐欺として解散命令を出した。明覚寺は最高裁まで争ったが請求は棄却され解散となった。
真言宗醍醐寺は新興宗教の真如苑開祖が修業した寺として有名。真如苑は「霊能」を売りに信者を獲得しているが、本覚寺もまた醍醐寺で修業した男が「霊視」を売りにして詐欺行為が行われた。真如苑に入会するときは、入会金と年会費を収める必要があり、この金額は3000円弱であるが、その後、祈祷やカウンセリングなどに何かと費用がかかるようになる。本覚寺の詐欺は3000円で霊視するとの触れ込みで人を集めて、その後、多額の金をだまし取るものだった。このように真如苑と本覚寺には類似点があるが、真如苑の祈祷料が1回500円と安価なのに対して、本覚寺では高額な金をだまし取った点が大きく異なる。
2016年11月12日、廃寺となった本覚寺を訪れた。本堂や鉄筋コンクリート三階建ての寺務所の他、いくつかのお堂をもつ大きな寺院だ。
本堂へ続く石段。この石段を上るよりも、道路をもう少し進んで、横から入ったほうが楽だ。
雑草に覆われている。
本堂はおおむね片づけられている。中に入ったらカビ臭い。
隣の三階建ての建物は寺務所。ここの3階には、おかしな人がブラジャーを飾った部屋があるとのことだが、カビアレルギーなので入らなかった。1階には寺の額があったが、ここにもブラジャー。
散らかり放題の建物が多い。寺院放棄後に訪れた野次馬たちが荒らしたのだろうか。
位牌堂にはおびただしい位牌が散乱していて気持ち悪い。
位牌堂にあった仏像。これも、詐欺の小道具だったのだろうか。
庫裡と思しき建物には、作りかけの白位牌が散乱。
ここには、個人情報が記された書類も散乱。被害者の個人情報と思われる部分は墨塗りしています。
2Fに上がったら、ここにもブラジャー。だれかを恨んでいるような張り紙もありました。恨んでいる人は、AKBじゃないよね。
本の紹介―忘却された支配 日本のなかの植民地朝鮮 ― 2016年11月21日

伊藤智永/著『忘却された支配 日本のなかの植民地朝鮮』(2016.7)岩波書店
戦前・戦中、日本は朝鮮半島を支配していた関係で、朝鮮人労働者を国内で強制労働に従事させていた。本書は、そのような痕跡を訪ねて、各地で強制連行・労働の実態解明や遺骨収集・慰霊などに努めている人々を紹介している。
本書で取り上げている主な地点は「宇部・長生炭鉱」「北海道・浅茅野飛行場」「筑豊炭鉱」「紀州鉱山」「知覧特攻隊」。このほか、甲午農民戦争のときに朝鮮人大虐殺とそれに関与した四国の将兵にも触れられている。