入試の数学 難易度2017年03月05日

    
旧帝大7校プラス東工大の数学入試問題を比べると、例年難しい問題が出る東大は易化し、京大は易しめの年だった。これに対して、例年易しい北大や九大がやや難しくなった。
その結果、各大学間の難易度の差が少ない年だった。ただし、東工大は難しめの年だった。
   
難易度の差は少ないけれど、強いて書くとこんな順番だろうか。これは、私の主観でどの大学が難しいかを考えたものであって、人によって、得意不得意があること、何点取るのか受験生によって違うので、一概には言えない。
   
①阪大
②東工大、京大、東大
③東北大
④北大、名大、九大
②④はそれぞれ3校ある。差は少ないがおおむねこの順番。
   
阪大は、難しい問題が出題されたけれど、これは数学の問題として難しいというよりも、出題者の意図が読みにくいという点が難しかった。出題者がひねくれているのだろうか。
 
今年の問題の中で、以下のものは練習に解いておいたほうが良いと思う。
京大・問6 東工大・問5 東北大・問6 北大・問3 東京医科歯科医学部・問3

親知らず抜歯 ドライソケット2017年03月08日

 先月、下の第三大臼歯を抜歯した。歯茎に埋もれていて、おまけに根元が膨らんでいるとのことで、手術時間が55分かかった。でも、出血も痛みも少なく、口腔外科医の技量の高さに感心した。
    
 ところが、抜歯後50時間ほどしたら、なんだかずきずき痛む。傷口に蓋をしてもらい、ボルタレンとペニシリンを追加処方。しかし、痛みが引かない。ボルタレンの効き目もだんだん悪くなってくる。
 抜歯7日後に抜糸のために受診。痛みが治まらないので、今度は抜歯穴に薬剤を入れて傷口に蓋をした。痛みは軽減。
  
 抜歯後には傷穴にかさぶたができるはずだが、それができず骨がむき出しになっていて痛むのでした。この症状をドライソケットと言うらしい。ドライソケットになる原因は、手術後に口を漱ぎすぎ、食事・入浴・飲酒の問題などいろいろあるが、わたくしの場合は悪いことは何もしていない。若くないことぐらいしか思い当たる節はない。骨がむき出しでも、歯茎がだんだんできてきて、骨のむき出しが治れば痛みもなくなるのだが、若くないので歯茎の成長が遅い。
  
 結局、1週間たつまで激しく痛み、その後1週間もずきずきしていた。激しく痛んだ時は主にボルタレンを内服していたが、痛みが軽くなってからはイブプロフェンの内服と、ボルタレンテープを顎の横に貼った。
 2週間たつとだいぶ痛みも収まってきたので、傷口の蓋を外し、薬剤と一緒に入れたガーゼを取り除く。痛みは少し残ったが、ボルタレンテープで何とかなった。骨は歯茎で覆われたようだ。
 3週間たつと、ようやく痛みも収まってきた。時々痛むが痛み止めは必要ない。
  
 抜歯後1週間は痛くて何もする気は起きなかった。次の1週間もなんだかぼんやり。歯の痛みは苦しいものだけれど、ボルタレンやイブプロフェンの内服で何とかなるのだから、本当は大したことないのかもしれない。
  
 2週間たって、骨が歯茎で覆われるようになると、痛みもだいぶ軽くなってきたので、国立大学の入試数学の問題を解いてみました。

本の紹介―日本会議をめぐる四つの対話2017年03月12日

    
菅野完/著・他『日本会議をめぐる四つの対話』ケイアンドケイプレス (2016/12)
  
 本書著者・菅野執筆の『日本会議の研究』は10万部を超える人気本として、日本会議の存在を世間に知らしめた。本書は、菅野と日本会議をよく知る4人との対談集。対談集のためテーマが今一つ絞り切れておらず、また、解説的内容も乏しいので、日本会議をよく知らない人にとって、本書は理解しにくいだろう。本書を読む前に『日本会議の研究』などの本を読んでおくべきだ。
  
 菅野の対談者は政治学者の白井聡、元国会議員の村上正邦、右翼活動家の横山孝平、ジャーナリストの魚住昭の4人で、各々が日本会議について詳しく、各自の立場で日本会議について語っている。
 元国会議員の村上正邦は新宗教・生長の家の活動家出身で、日本会議の事務を取り仕切っている者たちも生長の家活動家だったため、日本会議のルーツを知るうえで参考になる。
  
 ところで、最近世間を騒がせていた「森友学園」の籠池理事長も日本会議の関係者だ。
 テレビ放映される籠池理事長の話を聞いていると、彼は、質問には全く答えず自説を繰り返すだけで、まともにコミュニケーションが取れないようだ。それから、昨今の騒ぎは共産党と朝日新聞の謀略であるかのような被害妄想があるようにも感じる。
  
 本書の最後に、菅野による後書があって、その中で、菅野は日本会議の人たちに対して以下の見解を示している。これは、森友学園・籠池理事長の態度を言い当てているように思う。
  
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 産経新聞や『正論』、『WiLL』、『Hanada』を読んでみてください。彼らは単に左翼を批判し、リベラルに罵詈雑言を浴びせているだけです。本当にそれだけなんです。それは日本会議も同じです。
 これは大変不幸なことですが、日本会議だけでなく多くの人たちが、左翼を批判することは知的なことだと思っています。ネトウヨを見てください。彼らは非常に頭が悪いです。だけど、彼らは左翼を批判している時、自分たちが頭が良いと思い込んでいます。
 そういう意味では、日本会議は憲法だけでなく日本の知識人たちも潰そうとしているんです。ここで言う知識人とは、頭が良い人たちということではなく、筋道立てて物事を考えることができる人たちのことです。教育水準が高いということではなく、物事に対してしっかりとした態度をとることができる人たちのことです。日本会議の運動にこうした側面があることも見逃してはなりません。(P199)
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本の紹介―反知性主義と新宗教2017年03月15日

     
島田裕巳/著『反知性主義と新宗教』 イースト・プレス (2017/2)
    
「論理性」「知性」を嫌い、実利能力を信頼する風潮が、アメリカではトランプ大統領を誕生させた。同様な風潮は日本でも見られる。本書は宗教学者・島田裕巳による日本における「反知性主義」の解説。
 本書では、最初にアメリカの状況に基づき「反知性主義」とはなんであるかを説明した後、日本の状況として「日本会議」「創価学会」「日本の新興宗教」が反知性主義であることを説明している。
     
 でもね、新興宗教は、知的レベルの低い人たちを対象に、論理ではなくて、目先の利益を教え込むことで、金を集めるのが常なので、反知性主義は新興宗教の本来の在り方のように思える。日本会議も、その出自は生長の家などの新興宗教や神社本庁が主体となっているので、反知性主義なのは、言わずと知れたことだろう。
 安倍政権を支えている大きな勢力は「日本会議」と政権与党の「公明党・創価学会」であり、このいずれもが、反知性主義であることは間違いない。このため、安倍政権は反知性主義的傾向が強いとも考えられ、したがって、日本における反知性主義を理解しておくことは意味のある事だとは思う。

ヒスイカズラ2017年03月25日

 
先日、熱川バナナワニ園を見学したら、温室出口にヒスイカズラが咲いていました。各地の植物園などで見かけることも多い花です。いつみても、独特の花色が美しい。

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