自衛隊隊幹部候補生 知事 敗訴2018年02月15日

 群馬県高崎市綿貫の県立公園「群馬の森」には「朝鮮人追悼碑」が建てられている。この公園内には「我が国、ダイナマイト発祥の地」碑が建立されているので、戦時中は、軍関係工場があって、朝鮮人を過酷な労働に使役したのだろう。碑文によると、この碑は、日本が朝鮮人に対して多大な損害と苦痛を与えた歴史を深く記憶にとどめ、心から反省し二度と過ちを繰り返さないために建てられた。

 公園敷地使用延長の申し出に対して、群馬県知事は政治的行事があったとの理由で、使用延長を不許可にした。政治的行事とは来賓の中に「強制連行」の発言があったことを指している。
 2018年2月14日、前橋地方裁判所は群馬県に対して不許可処分を取り消す判決をした。この判断が確定すると、群馬県は使用延長の可否判断をやり直すことになる。判決では来賓の中に「強制連行」の発言があったことは政治的発言であると認定したものの、使用延長を不許可には該当しないとの判断だった。
 裁判所の判断は群馬県の許可条件に違反はあったものの軽微で影響も少なかったので、延長不許可は行き過ぎだとのようだ。来賓の発言によって設置者が政治的行事をしたことになるのか疑問だが、たとえ政治的発言があり許可条件に違反があったとしても、ただちに延長不許可は行き過ぎであるとする判断は妥当だ。

 群馬県の大沢知事は海上自衛隊幹部候補生学校の卒業だ。
 「自分たちに反対する人が、軽微な違反をしたときは、徹底的に痛めつける」「自分たちは、どんな悪いことをしても居直る」。これは、自衛隊や右翼に共通する手法なのだろうか。

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