本の紹介ー蝦夷の世界と北方交易2018年07月16日

     
網野善彦、石井進/編『中世の風景を読む 1 蝦夷の世界と北方交易』新人物往来社 (1995/11)
    
 中世の東北・北海道の歴史の説明。9人の著者による9件の論文が収められている。東北の話題が多い。
 福田豊彦「鉄を中心にみた北方世界」、菊池徹夫「遺跡にみる中世蝦夷地の風景」の2論文は北海道の話題。

 福田豊彦「鉄を中心にみた北方世界」は前半と後半に分かれる。前半では、中世日本の製鉄地域。後半はアイヌの鉄器入手の話題。
 菊池徹夫「遺跡にみる中世蝦夷地の風景」は、北海道の3つの遺跡「二風谷のチャシ群」「余市大川」「上ノ国勝山舘」を取り上げている。二風谷のチャシ群はアイヌの遺跡、上ノ国勝山舘はアイヌと対立していた和人の遺跡が主であり、余市大川はアイヌが和人に支配されてゆく過程の遺跡である。

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