センター試験 数1A 数2B2019年01月21日

 昨日行われたセンター試験の数1A・数2Bは特に難しい問題もなく、難易度は例年同様だった。
 この中で、あえて言えば数1A第4問が考えにくかった。(2)が(4)のヒントになっていることに気付く必要がある。第4問は選択式なので、第3問、第5問を選択したほうが有利だったように思う。
 数2Bでは第3問が若干ごちゃごちゃしたかもしれないが、特に考えにくいことはない。こういう問題は計算ミスをした場合解答欄が合わなくなることが多いので、計算ミスの可能性が少なく、数学が得意な受験生には、完答しやすい問題ともいえる。第3問から第5問は選択式なので、計算がごちゃごちゃする第3問を選択するか、問題文を読むのが面倒な第5問を選択するか。

 例年、数2Bは易しく、平均点は相当高い気がするのだが、そうでもない。今年も数2Bは満点続出だと思うが、平均点は例年程度なのだろう。
 なお、数2Bの第3問は誘導がしっかりしていたので、間違えることはなかったと思うが、セの解答が気が付かなかった人もいるかもしれない。
a(n)、a(n+1)の式から、
n(n+1)b(n+1)-4n(n+1)b(n)=2n{T(n+1)-4T(n)}
を導けば、セの答えが4であることがわかる。出題者の意図を見抜くことは、本来は数学とは無縁なのだけれど、このぐらいの推測ができないと試験で点を取ることは難しい。
    
    
(参考) 数1A 問4の解き方

(1)
49x-23y=1なので23y=46x+3x-1となるので
3x-1は23の倍数。3x-1=23aと書く(a≧1)。
3x=21a+2a+1なので、2a+1は3の倍数であるから、
一番小さい数はa=1。
このとき、x=8,y=17となる。 <=アイウ
一般に
x=23k+8 y=49k+17  <=エオカキ

(2)
A=49x B=23y とする
A-B=1の時は(1)からx=23k+8,y=49k+17なので、k=0の時が最小で、
(A,B)=(49×8,23×17) となる。
A-B=-1の時は(1)からx=23k-8,y=49k-17と書けるので、
k=1の時が最小で、
(A,B)=(49×15,23×31) となる。
結局(A,B)=(49×8,23×17) が解である。<= クケコ

A-B=2の時は同様考えて、x=23k+16,y=49k+34と書けるので
(A,B)=(49×16,23×34) となる。
A-B=-2の時は、x=23k-16,y=49k-34と書けるので、k=1として、
(A,B)=(49×7,23×15) となる。
結局(A,B)=(49×7,23×15) が解である。<= サシス

(3)
セ 2
ソ 6

(4)
タ 3
チ 2
ツテ 23

(2)から、b+2=49×8とするとb+1=23×17であるからb=390。
また、b=49×7とすると、b+2=23×15となるので、b=343。
よって、b=343が解である。<= トナ二

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