天皇は謝罪せよ2019年02月19日

 
 韓国議会議長が天皇の謝罪を求めている問題が話題となっている。
 
 これに関して、日本では、日韓請求権協定で解決済みとの、頓珍漢な見解がある。日韓請求権協定は法的問題に対する条約なので、道義的問題は含まれていない。謝罪とは道義的な問題だ。
 
 シベリア抑留では日本軍兵士は苦難を被ったが、日ソ共同宣言により両国の請求権は消滅した。ロシアのエリツイン大統領はシベリア抑留をロシア国家元首として正式に謝罪したことがある。請求権は消滅していたが、道義的な問題として謝罪したものだった。謝罪をしたのは、大統領の高い道徳性によるものである。
 ドイツのフォン・ヴァイツゼッカ―大統領は政治的実権を持たない大統領だったが、彼の高い精神性を発揮した演説「荒れ野の40年」は、ドイツの過去の歴史への反省と謝罪だった。
 
 結局、過去への謝罪をするか否かは、国家元首の道徳性の問題だ。日本の天皇に、高い道徳性を求めるのは酷な話なのかな。

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