本の紹介―「帝国」ロシアの地政学 ― 2019年10月23日
小泉雄悠/著『「帝国」ロシアの地政学』(2019.7)東京堂出版
「地政学」とは国の政治・軍事・経済的などを主に地理的位置関係によって解明しようとする学問。
地理的位置で政治のすべてが説明できるものではないけれど、旧ソ連時代からこの国の政策を地政学的に説明することが多かった。ロシアになっても、この傾向は変わらないようだ。
本書では、ロシア政治の地理的範囲や勢力圏を説明した後、個別テーマとして、グルジアとの南オセチア問題やバルトとの関係、ウクライナとのクリミヤや東部地域問題、中東問題、日本との北方領土問題、北極海問題を地政学の見地からロシアの政策を説明する。
地政学的説明はロシア政治をわかりやすく理解するために有用であり、実際本書を読むとロシアの対外政策が理解できるのだけれど、こういう理解でよいのか、なんとなく釈然としない。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。