本の紹介ーだれが日韓「対立」をつくったのか2020年07月14日

 
岡本有佳、加藤圭木、他/編『だれが日韓「対立」をつくったのか:徴用工、「慰安婦」、そしてメディア』大月書店 (2019/12)
 
本書は以下の5つのテーマで、日韓関係悪化の原因とその解消方法を示す。
「徴用工問題」「慰安婦問題」「歴史問題」「日韓関係悪化の原因」「解決の道」
各テーマは、それぞれ3項目程度に分かれている。それぞれの項目は数ページなので詳細な話はないが、日韓対立の概要が分かるようになっている。

以下各テーマと執筆者を記す。

はじめに――泥沼化する日韓関係を読み解く(加藤圭木)

PART1 徴用工問題――「韓国はルール違反」の真相
 Q1 なぜ徴用工は損害賠償を求めているのか?(加藤圭木) 
 Q2 「韓国は国際法違反!」と、断言できるのはなぜ?(川上詩朗)
 Q3 韓国はなぜ話を蒸し返すのか?(金昌禄)  
〈topic1〉日本の軍事動員と皇民化政策(金庾毘)

PART2 主戦場としての「慰安婦」問題――「少女像は反日」か?
 Q4 日本軍の強制連行はなかった?(吉見義明)  
 Q5 「慰安婦」は、ビジネスで、「性奴隷」ではない?(金富子) 
 Q6 なぜ米国にも「慰安婦」の碑を建てるのか?(金美穂)  
 Q7 日本はお金も払って責任を果たしたのに、なぜ韓国は「合意」を無視するのか?(板垣竜太)
〈topic2〉 《平和の少女像》(平和の碑)の願い(岡本有佳)

PART3 韓国はなぜ歴史問題にこだわるのか?
 Q8 「韓国併合」のどこが問題なのか?(加藤圭木)  
 Q9 日本人もひどい目にあったのに、なぜ朝鮮人は被害を言い立てるのか?(加藤圭木)
 Q10 文在寅政権はなぜ、歴史問題(徴用工・「慰安婦」)にこだわるのか?(金富子) 
〈topic3〉 三・一運動と現在(加藤圭木)  
〈topic4〉 関東大震災下の朝鮮人虐殺(加藤直樹) 
〈topic5〉 韓国の民主化と過去清算(藤永壮)

PART4 なぜ、これほど日韓関係は悪化したのか?――メディアのズレを読む
 Q11 日本のマスメディアは《少女像》撤去・移転をどう報じているか?(岡本有佳)  
 Q12 日本のマスメディアは徴用工問題をどう報じたのか?(土田修) 
 Q13 日本のマスメディアは日韓関係の悪化をどう報じ、何を報じていないか?(土田修)
 Q14 韓国メディアは日韓関係の悪化をどう報じ、何を報じていないか?(吉倫亨)
〈topic6〉 韓国特派員が見た日本のメディア(金鎮佑)  
〈topic7〉 韓国・市民によるメディア監視(モニタリング)(岡本有佳)

PART5 解決への道はあるのか?
 Q15 「戦後生まれ」が責任を問われるのはなぜか?(加藤圭木)   
 Q16 植民地支配の責任にどう向き合うのか?(梁澄子)  
〈topic8〉 朝鮮民主主義人民共和国で出会った人びと(加藤圭木)
〈topic9〉 日韓交流がつくる未来――「#好きです韓国」から見えた無自覚の偏見と日韓連帯の鍵(阿部あやな)

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