本の紹介-捨てられる宗教 ― 2021年02月06日

島田裕巳/著『捨てられる宗教』(2020/9)SB新書
世界のカトリック信者が大幅に減少している。また、日本でも仏教信者の人口も大きく減っている。神道信者も減少している。医療が充実し、平均寿命が長くなった国では、一般的傾向である。
本書ではこの事実を指摘し、その原因は、医療の発達で病気が治るようになったため、加持祈祷の必要性がなくなったこと、さらに、平均寿命が延びたことにより、死後の世界を考える必要がなくなったことが原因であるとしている。このほか、直葬・家族葬が増え、以前のような会社関連が参列する葬儀は少なくなったことなどが示される。
書かれていることは「なるほどそうか」と思うが、この内容ならば新聞の特集記事程度で十分で、新書一冊にしては、内容が薄いように感じた。
なお、最近は特にコロナの影響で、葬儀の参列者は極端に減っている。今後、この傾向が定着するのだろうか。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。