本-花粉症と人類2021年03月22日


小塩海平/著『花粉症と人類』岩波新書 (2021/2)

 岩波新書では黄版・赤版時代に、矢田純一/著『アレルギー』が出版されている。これらの本は病気としてのアレルギー症の説明で症状の発生メカニズムや治療が主眼だった。今回の『花粉症と人類』は花粉と花粉症の歴史が主題となっており、病気の発生メカニズムや治療の話はない。

 岩波新書としては162ページと薄い。日本で花粉症が有名になったのは、プロ野球の田淵幸一であるとの説明は、まあ、そんなものかとも思うけれど、それ以前にもスギ花粉症は、十分に有名だったような気がする。1970年代前半には「花粉症」の用語は聞かず、「アレルギー性鼻炎」と言っていたように思う。また、1970年代中盤にスギ花粉症の話が読売新聞に記載されていたように記憶しているが、そのような話は本書にはなかった。

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