本の紹介-記者襲撃2022年10月24日

 
樋田毅/著『記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実』岩波書店 (2018/2)
 
1987年5月3日、朝日新聞阪神支局に、目出し帽をかぶった者が侵入し、散弾銃で小尻記者を射殺した。この事件は、未解決のまま時効を迎えた。
 本書は、この事件の犯人を追って取材したもの。当時、朝日新聞は、右翼勢力や統一協会によって、批判にさらされており、犯行予告状なども届いていた。犯人として、新右翼や統一協会が疑われたため、本書でも、これら団体の犯行可能性を取材している。
 第2部86ページが新右翼、第3部61ページが統一教会関連。
 ただし、本書の中では、多くの人が仮名で記載され、統一協会もα教会と仮名で記載されているため、読みにくい。当時、統一協会の新聞・世界日報の編集長だった副島嘉和が統一協会告発文を文芸春秋に寄稿すると、副島は襲撃され重傷を負った事件も起こっている。この事件も、犯人不詳のまま時効となった。本書にも、副島襲撃事件が仮名で記載されている。

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