白い花のトリカブト2022年11月01日

 
1か月ほど前、小石川植物園の冷温室に白い花のトリカブトがありました。
キンポウゲ科としか書いてなかったので、種の名前はわからなかった。

シマモクセイとオオモクセイ2022年11月02日

 
 シマモクセイとオオモクセイはどこが違うのか。
 小石川植物園で葉の厚さを、マイクロメーターで測ってみた。シマモクセイの葉の厚さは0.3mm~0.35mmであるのに対して、オオモクセイは0.45mm強。オオモクセイの方が厚い。
 葉の先端のとがり具合は、シマモクセイの方が尖った感じに見えなくもない。写真の左はオオモクセイ、右はシマモクセイ。葉の色や大きさには違いは見られない。
 花は似ているが、シマモクセイよりもオオモクセイの方が若干垂れ下がって下を向いている。雄蕊の大きさはオオモクセイの方が大きいように感じる。
 樹姿や幹肌の感じは、そっくり。

本の紹介ーロシアのチョコレート包み紙2022年11月03日

 
小我野明子・他/著『ロシアのチョコレート包み紙 ソ連時代のかわいいデザイン』青幻舎 (2022/1)
 
 旧ソ連時代のチョコレート包み紙を紹介するもの。本のほとんどが、包み紙の写真で、文章による解説は少ない。
 写真は、アリョンカの包み紙。

本の紹介-ウクライナ問題の正体22022年11月04日

 
寺島隆吉/著『ウクライナ問題の正体2 ゼレンスキーの闇を撃つ』あすなろ社(2022/7)

 岐阜大学名誉教授・寺島隆吉氏のウクライナ戦争の解説。

 ウクライナ・ロシア戦争に関して、日本の多くのマスコミでは、ウクライナ政府のプロパガンダを真実であるかのように垂れ流している。戦争の時は、どちらからも謀略報道も真実報道もごっちゃに流されるので、謀略と真実を見極める必要がある。このためには、事前にこの地域や政治の知識が欠かせないが、日本の多くのマスコミ関係者には、基礎知識不測のため、真実性が見いだせず、ウクライナやイギリスの謀略報道の垂れ流しになっている。

 そうした中、本書はウクライナやイギリスの謀略報道に惑わされずに、事実を明らかにしようとしている点で好感が持てる。著者はロシア・ウクライナ地域の専門家とは思えないが、英語教育学者のため、英語圏から幅広く情報を入手しているようだ。
 本書は、ゼレンスキーの問題点を中心に据えた解説になっている。
 
 マリウポリのフーリガン・半グレ集団を、コロモイスキーは私兵として組織した。アゾフ大隊と言う。コロモイスキーがプロデュースする映画俳優として抜擢されたのがゼレンスキーだった。ゼレンスキーは大統領となって、コロモイスキーの操り人形を演じている。マリウポリのフーリガン・半グレ集団はその後、ウクライナ親衛隊として国家組織としてまとめられたが、半グレ・ネオナチの性格は変わっておらず、各地で、殺人・婦女暴行を繰り返す集団に変わりなく、日本の公安調査庁報告にも、その旨記載されていた。

 マリウポリ陥落の時、日本のマスコミでは、アゾフ大隊が、住民の人権を保護しているかのように報道されたが、本書では、このような誤ったプロパガンダに惑わされることなく、アゾフ大隊の本性を記している。

 日本人も、ゼレンスキーの謀略報道だけを真に受けるのではなくて、本書程度の知識は持ってほしいと思う。

http://nippon.nation.jp/Blog/20221104001/Blog.html

本の紹介-統一協会の何が問題か2022年11月05日

  
郷路征記/著『統一協会の何が問題か:人を隷属させる伝道手法の実態』花伝社 (2022/10)
  
 長年、統一教会被害と対峙してきた郷路征記弁護士の統一教会解説の本。
 本書の内容は、統一協会がマインドコントロールにかけて高額な財産を奪い取る手口を明らかにしている。逆に言えば、どのようにして、統一教会に騙されるのか、そういった内容がかなり詳しく記されている。
 また、著者が取り組んだ被害救済の民事訴訟で、統一教会の勧誘手口が違法とされた事例が記されている。これだけで、宗教法人解散の要件は満たしているだろう。

http://nippon.nation.jp/Blog/20221105002/index.html

本の紹介-「カルト」はすぐ隣に2022年11月12日

 
江川紹子/著『「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち 』(2019/6)岩波ジュニア新書
 
 オウム真理教犯罪を取材したジャーナリストによる青少年向きの新書。
 事件の概要、社会状況、死刑囚ら重要犯人の生い立ち・入信動機や法廷での供述など、オウム事件を総合的に解説。
 ジュニア新書の為、文章は平易で、内容は正確。
 最終章は『第5章 引き寄せられる前に』。将来ある若者が、こんな新興宗教につかまって、死刑囚になってしまったことが残念でならないが、二度とこのようなことが起こらないようにとの著者の思いが感じられる。

本の紹介ー世俗化後のグローバル宗教事情 〈世界編I〉2022年11月13日

 
藤原聖子・他/著『世俗化後のグローバル宗教事情 〈世界編I〉 (いま宗教に向きあう 第3巻)』岩波書店 (2018/11)
 
13章に渡って、世界の宗教事情を説明しているのだが、この中で、以下の2つの章を読んだ。どちらも20ページ弱。
 
井上まどか/著『第5章 ロシアにおける伝統宗教の変容 ソ連時代の継承と新しい展開』
古田富建/著『世界平和家庭連合(旧統一教会)の歴史と現状 韓国宗教史からの検討』
 
 『ロシアにおける伝統宗教の変容』はソビエト崩壊以降のロシアの宗教事情の説明。 ソ連崩壊後、オウム真理教をはじめ、いろいろな宗教がロシア社会に浸透したが、その後、淘汰されて、正教を中心に政治との結びつきを強めた主要宗教が有利な状況にある。
 現在、大統領府付きの「宗教団体協力評議会」が設置されており、宗教と社会の関係などを大統領へ提言している。 この評議会にはロシア連邦会議長・内務委員長・学識経験者のほか、宗教団体から、ロシア正教会、ロシア正教会古儀式派、アルメニア使途教会、カトリック、 プロテスタント諸宗派、イスラム、ユダヤ、仏教の代表がメンバーに加わっている。現代ロシア社会で、まともな宗教と思われているのが、 ここに挙げた諸宗教・諸宗派ということなのだろう。
 
 『世界平和家庭連合(旧統一教会)の歴史と現状』は統一教会の韓国での歴史や教義を中心に記載されている。 このため、日本での霊感詐欺商法の問題などの記述は少ない。90年代以降の変化に関して興味のある記述がある。
 九〇年代に入ってからの教団の変化を三つにまとめると次のようになる。
 一つ目は、霊的な世界の強調である。「文鮮明こそメシアである」とイエス自身が明かすといった霊界からのお告げ、霊人の救済、神癒といったテーマがこの時期から急浮上したのである。 …九〇年代後半を境に、『原理講論』に代わって、教祖の言葉を集約した『天聖経』が重んじられるようになっている。『天聖経』の半分は霊界に関する記述となっている…。
 二つ目は、二つ目は、韓国ナショナリズム(民族左派)へのシフトである。 …日本に対しては、植民地時代に選民たる朝鮮民族を苦しめた罪を問われ、罪滅ぼしとして韓国と世界のために尽くさなければならないという「反日」「自虐史観」が強調されていく。 …この頃から、「日韓が一つにならなければならない」という名目のもと、日本支部に韓国から幹部が送り込まれるようになる。 彼らは会長をはじめ各地区の長に就き、社会的に批判された霊感商法に代わり、日本人信者への献金の圧力を強めていった。
 三つ目は、「独自的(「異端的」)なキリスト教」から「(もはやキリスト教ではなく)異教」へと立ち位置をずらしたことである。 韓国の既成教会の圧力により教勢を伸ばせなかったこともあるだろうし、メシアとともに「復帰摂理」を進める段落が終了し、ポスト終末の時代という次のステップに移行したともいえる。 キリスト教という立ち位置を捨て、メシアを認めて祝福結婚さえ受ければ、個々人はどの宗教を信じても良いというスタンスに徐々に転換する。 一九九七年には、教団名からもキリスト教を消し、「世界平和統一家庭連合」に改名した。「真の家庭」を作ることで理想社会を建設する教団へと姿を変えている。 

小石川植物園2022年11月17日

 
小石川植物園ではイロハモミジの紅葉が始まっています。見ごろはもう少し。

小石川植物園・日本庭園2022年11月17日

 
小石川植物園ではイロハモミジの紅葉が始まっています。見ごろはもう少し。
日本庭園も感じ良く紅葉しています。

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