本の紹介-ウクライナ問題の正体22022年11月04日

 
寺島隆吉/著『ウクライナ問題の正体2 ゼレンスキーの闇を撃つ』あすなろ社(2022/7)

 岐阜大学名誉教授・寺島隆吉氏のウクライナ戦争の解説。

 ウクライナ・ロシア戦争に関して、日本の多くのマスコミでは、ウクライナ政府のプロパガンダを真実であるかのように垂れ流している。戦争の時は、どちらからも謀略報道も真実報道もごっちゃに流されるので、謀略と真実を見極める必要がある。このためには、事前にこの地域や政治の知識が欠かせないが、日本の多くのマスコミ関係者には、基礎知識不測のため、真実性が見いだせず、ウクライナやイギリスの謀略報道の垂れ流しになっている。

 そうした中、本書はウクライナやイギリスの謀略報道に惑わされずに、事実を明らかにしようとしている点で好感が持てる。著者はロシア・ウクライナ地域の専門家とは思えないが、英語教育学者のため、英語圏から幅広く情報を入手しているようだ。
 本書は、ゼレンスキーの問題点を中心に据えた解説になっている。
 
 マリウポリのフーリガン・半グレ集団を、コロモイスキーは私兵として組織した。アゾフ大隊と言う。コロモイスキーがプロデュースする映画俳優として抜擢されたのがゼレンスキーだった。ゼレンスキーは大統領となって、コロモイスキーの操り人形を演じている。マリウポリのフーリガン・半グレ集団はその後、ウクライナ親衛隊として国家組織としてまとめられたが、半グレ・ネオナチの性格は変わっておらず、各地で、殺人・婦女暴行を繰り返す集団に変わりなく、日本の公安調査庁報告にも、その旨記載されていた。

 マリウポリ陥落の時、日本のマスコミでは、アゾフ大隊が、住民の人権を保護しているかのように報道されたが、本書では、このような誤ったプロパガンダに惑わされることなく、アゾフ大隊の本性を記している。

 日本人も、ゼレンスキーの謀略報道だけを真に受けるのではなくて、本書程度の知識は持ってほしいと思う。

http://nippon.nation.jp/Blog/20221104001/Blog.html

* * * * * *

<< 2022/11 >>
01 02 03 04 05
06 07 08 09 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

RSS