本の紹介-宗教事件の内側2023年01月03日


藤田庄市/著『宗教事件の内側: 精神を呪縛される人びと』岩波書店 (2008/10)
 
 前半最後の第4章で統一協会のマインドコントロールが記載されている。この部分は58ページと本全体の17%。本の後半はオウム真理教。このほか、第2章で信者を殺害後ミイラ化した遺体と暮らしていた幾つかのオドロオドロシイ教団、第3章で法の華と明覚寺の霊感商法が取り上げられている。

 本書は2008年の出版であるが、統一協会の人権侵害被害が当時も継続していた事実が指摘されている。
第四章 違法伝道の果て  霊感商法による財産収奪
 「カルト」という言葉が日本に流布するずっと以前から、世界基督教統一神霊協会(統一教会)はその語の意味する内実、つまり信仰による精神呪縛による人間性破壊(人権侵害)と、反社会的行為による人々の生活や家庭の破壊を行ってきたし、現在もそれは変わらずに続いている。
 教祖文鮮明が1954年に韓国で創立したこの宗教は、同国において教勢を拡大するなかで信者監禁、洗脳、「血分け」などの噂が高まった。血分けとは教祖と女性信者がセックスし、その女性と男性信者がセックスするという"宗教儀礼"であり、かの合同結婚式の原型である。(P112)
 安倍銃殺以降、統一協会が批判されると、ズブズブの関係にあった自民党議員の中には、「マスコミ報道されていなかったので、統一教会が悪いとは思っていなかった」などと、見え透いた言い訳をした者も多い。
 1992年に統一協会がマスコミの話題をさらったことがあったが、その後は、この教団がマスコミの話題になることは少なかった。しかし、マスコミの話題になっていなくても、統一協会の反社会性は変わることはなく、被害も継続した。このため、本書のように、統一協会被害に対して、警鐘を鳴らす本も多い。テレビとマンガ以外に見る能力がない人ならば仕方ないが、日本語の啓蒙書を読んで理解できる普通の能力がある人ならば、1992年以降も統一協会の反社会性は容易にわかったはずだ。

 

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