本の紹介-プーチンvs.バイデン2023年01月10日

  
東郷和彦/著『プーチンvs.バイデン―ウクライナ戦争の危機 手遅れになる前に』ケイアンドケイプレス (2022/10) 
  
 ロシア・ウクライナ戦争のマスコミ報道は、ウクライナの謀略情報の垂れ流しになっている。
 本書は、元外務省欧亜局長でロシア情勢に詳しい東郷和彦による、アメリカ・ロシア外交関係を中心に、この戦争の原因を詳述するもの。さらに、日本外交のあるべき姿勢を提言する。
 事実関係の分析が主なので読みごたえがある。ただし、本の割には行間の空白が大きく、文字数が少ないように感じ、容易に読み終わる。
 
 本書の付録として、2014年の著者のインタビュー記事が2件掲載されている。このなかで、著者は「西部ウクライナ人たちが東部のロシア系の人々を殺害するような事態が起これば、プーチンが軍隊を入れる恐れがあることは否定できません」としている。実際には、著者の恐れた事態が起こっても、プーチンはなかなか軍隊を入れることはなかった。東部地域の自治は国際法であるミンスク合意で成立したものだったが、バイデンの後押しで、ロシア系住民虐殺をゼレンスキーの方針とすると、我慢強いプーチンも軍事介入を選択することとなった。
 
 本書は、プーチンがウクライナに軍隊を入れた政治的経緯を、事実の分析に基づき明らかにするもの。ただし、著者は、プーチンの軍事介入を悪いことであると再三記載している。歴史の善悪判定が趣味の人には、著者の判断は一つの参考になるかもしれないが、私には、善悪判定は興味がないので、著者判断の正邪はわからない。

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