本の紹介 「カルト宗教」取材したらこうだった2023年01月17日

 
藤倉喜朗/著『「カルト宗教」取材したらこうだった』宝島社新書(2012/8)
 
 この手の本の多くは、いくつかのカルト教団を取り上げて、それぞれのカルトごとに問題を記載するものが多いが、本書は、カルトにまつわる雑多な話題を書いたものなので、まとまりがないように感じる。
 
 この中で、幸福の科学については、多少まとまって取り上げられている。第二章「取材したらこうだった」の35ページは幸福の科学と地域住民の対立関係。場所は、本部がある港区白金と大川隆法(中川隆)出身地である徳島県吉野川市川島町の二か所を扱っている。私の住んでいる埼玉県川口市にも幸福の科学の建物があるが、住民とのトラブルは聞いたことがない。
 また、第4章「カルトと報道」の11ページは、幸福の科学が反対運動を迷惑電話やスラップ訴訟を使って、つぶしているさまを記載している。昨今、このような訴訟は統一協会によるものが話題になったが、似たようなことは幸福の科学も行っているようだ。 
 幸福の科学は公称信者数1000万人を超えているが、2022年参院選幸福実現党得票数は15万なので、信者数が十数万程度の新興宗教ということだろう。教祖・大川隆法のイタコ芸が有名。

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