本の紹介-よみがえる戦略的思考 ウクライナ戦争で見る「動的体系」2023年02月27日


佐藤優/著『よみがえる戦略的思考 ウクライナ戦争で見る「動的体系」』朝日新書 (2022/10)

ロシア・ウクライナ戦争では、両国の知識が乏しいマスコミが、ゼレンスキーの謀略宣伝を垂れ流している状況にある。こうした中、本書は、ロシア・ウクライナ政治評論の第一人者による、両国戦争の解説。この地域の政治に関する知識がある人の客観的解説であるため、ロシア・ウクライナ戦争を正しく理解する一助となるだろう。

各章の目次は以下の通り。
第1章 国家間の関係を総合的に整理する―「価値の体系」「力の体系」「利益の体系」の三要素
第2章 「強いロシア」にかけた安倍外交―自国の利益のために何が最適か
第3章 歴史で見るウクライナ戦争―「ガリツィア」と「東ウクライナ」が表象するもの
第4章 コメディドラマ『国民の僕』を読み解く―潜在下にあるウクライナ自身の危機感
第5章 ロシアから見たアメリカ―政治討論番組「グレート・ゲーム」で何が語られているか
第6章 ウクライナと核兵器を考える―朝日新聞のインタビューから
 このうち、第3章では第一次大戦以降の西部ウクライナの歴史を概説することにより、現在のウクライナ政府がネオナチ政権に至った経緯を明らかにしている。ただし、ネオナチ勢力とウクライナ政権の結託に関する説明はない。


北方領土問題  やさしい北方領土問題の話   竹島(独島)問題    尖閣(釣魚)問題 

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