本の紹介-信者二世たちの叫び 徹底追及統一協会 ― 2023年06月08日

しんぶん赤旗社会部統一協会取材班/著『信者二世たちの叫び 徹底追及統一協会』新日本出版社 (2023/3)
古くから統一協会を追及してきた共産党赤旗から、ようやく出版された。
安倍晋三銃殺以前から、統一教会を追及していたのは、共産党赤旗と鈴木エイトだった。安倍晋三が韓鶴子を称賛するビデオを寄せていたことを報道したのも、赤旗と鈴木エイトの記事だった。
本書は赤旗の取材班による統一協会問題の説明。
タイトルは「信者二世たちの叫び」と大きく書かれているが、二世問題は最初の章だけで、全体の2割弱。何人かの統一協会二世被害者を取材している。
このほかの章は、統一協会の霊感商法被害、違法伝道、自民党政治家との癒着、名称変更に対する政治家の圧力、反共組織など、統一協会問題を総合的に取り上げている。160ページほどの薄い本なので、特に詳しい内容があるわけではないが、本書を読んだだけで、統一協会問題の概要が理解できる。ただし、長年、統一協会と対決してきた共産党の本としては、ちょっと物足りない気がした。