ウクライナ 大敗北2023年06月20日

ウクライナの反攻は今のところ、完全に失敗している。

Ⓑオレホフ(オレホボ)付近
 ウクライナは16日ごろからKamyanskeからLobkoveを通って、Pyatykhatkyに進軍し、ここで、ロシアとの衝突があったが、この時、ウクライナ軍は追い返された。
 18日、ロシア軍はPyatykhatkyから撤退し、そのことがSNSに書かれると、ウクライナ軍はPyatykhatkyに進軍した。Pyatykhatkyは谷間で、南に1㎞行くと標高が30~40m高くなっている。ウクライナ軍がPyatykhatkyに入ると、ロシア軍は高台から一斉砲撃した。このとき、ロシア軍はTOS-1A(サーモバリック爆薬弾頭ロケット弾)を使用した可能性がある。ウクライナ軍は、ほとんど完全に殲滅された。ロシア軍の撤退は偽装で、待ち伏せ攻撃だったのだろう。しかし、ウクライナはその後も、数次にわたって進軍し、おびただしい犠牲を出したと思われる。
 Pyatykhatkyは、その後、支配関係が目まぐるしく変化しているが、現地時間、6月19日夕方は、ロシアが支配している模様。

Ⓕハリコフ州東部
 ウクライナからロシア住民への攻撃があって以降、ロシアが進軍していた。6月5日、ウクライナがアンモニアガスパイプラインを爆破すると、ロシアの進軍は止まった。
 6月19日、ロシア軍は再びこの方面の攻撃を開始した模様。ここは、ハリコフ州東部だが、この後、ロシア軍はハリコフ市解放まで目指すのだろうか。ハリコフ州は、ロシアを支持する住民が多い地域だが、そうでない人も多い。ロシアの支配に反対する住民もあり、ロシアの支配が障害なく進むのか微妙だ。
 
 
  ロシア軍は、日中、ウクライナ軍の掃討を終えると、安全な地域に引き上げることが多い。夜になると、ウクライナ軍が進軍する。日中になると、ロシア軍が、航空機の援護でウクライナ軍を掃討する。ただし、雨天の時は、航空機を出さず、ウクライナの支配が続く。前線の各地域とも、このような状況が続いているため、何度も支配関係が変わる。このため「ウクライナ軍が何キロ前進した」という情報は、多くの場合、ほとんど無意味だ。

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