リトープス開花中 ― 2023年11月01日
小さなリトープス ― 2023年11月02日
本-ウクライナ・ベラルーシ史 ― 2023年11月05日

中井和夫/著『ウクライナ・ベラルーシ史』山川出版社(2023/5)
この地域の歴史書として、以下の本が出版されていた。
伊東孝之・他/編『ポーランド・ウクライナ・バルト史』山川出版社(1998)
本書は、この本のウクライナ・ベラルーシの部分の抜粋で、その後の歴史が追記されている。ざっくり、ウクライナの歴史を知るためには本書は有用だが、それほど詳しいわけではない。
本の紹介-信者二世たちの叫び 徹底追及統一協会 ― 2023年11月06日

しんぶん赤旗社会部統一協会取材班/著『信者二世たちの叫び 徹底追及統一協会』 新日本出版社 (2023/3)
共産党は、1970年代、1980年代に統一協会の悪質伝道や、霊感商法などを追及していた。1990年代になって、オウム真理教が話題になると、世間の関心は統一協会から離れる。この時期以降、共産党の統一協会追及も少なくなったが、それでも、統一協会と自民党政治家の癒着の追及などは、共産党の大きなテーマだった。2022年、安倍晋三が射殺犯行のきっかけが、安倍晋三による統一教会賛美のビデオメッセージであったことが知られたが、ビデオメッセージを報道したのは、共産党と鈴木エイトだった。
本書は、共産党による統一協会問題の本。本書のもとになった多くは、赤旗の記事だと思われる。統一協会の2世問題、高額献金、霊感商法、自民党政治家との癒着など、統一協会問題の一通りの内容が書かれている。
コノフィツム植え替え ― 2023年11月13日

コノフィツムとはリトープス同様、ハナミズ科の多肉植物。
5年ぶりぐらいでコノフィツムを植え替えた。
用土は、排水性と保水性を考えて、以下の配合にした。
軽石30%、パーライト(黒曜石)20%、鹿沼土30%、バーミキュライト20%、ゼオライト5%、パーライト(真珠石)7%(パーセンテージは体積割合。合計が100%を超えているのは、粒径が違うので、体積が減るため。)
ガステリア植え替え ― 2023年11月14日

ガステリアは春に植え替えるのが基本だけど、植え替えました。植え替えたら急に寒くなったので、植え替えないほうが良かったかなー。
http://nippon.nation.jp/Plant/index.html
本の紹介-ペンギンの憂鬱 ― 2023年11月15日

アンドレイ・クルコフ/著 、沼野恭子/訳『ペンギンの憂鬱』新潮社(2004/9)
本書は、キエフ在住、ロシア系ウクライナ人作家の小説。
原作は1996年にロシア語で出版された。その後、ヨーロッパ各国語に翻訳され、2004年に日本語訳が出版された。
ロシア語版が出版されたとき、すでにソ連が崩壊してウクライナは独立国家となっていたが、この時は、ウクライナ政権には汚職はあったものの普通の民主国家だった。このため、本書がロシア語で出版することに特に問題はなかった。
2014年、ウクライナではマイダンクーデターによって、ネオナチ政権が誕生すると、民族弾圧が国是となり、ロシア語の使用が事実上禁止される。これに反発したルガンスク州やドネツク州では、自治政府を宣言して、ウクライナは内戦状態となった。アメリカの援助を受けたウクライナ中央政府は、自治政府を攻撃し、2022年までに1万2000人から1万6000人を殺害した。
2022年2月、ロシアはルガンスク州やドネツク州の独立を承認し、ウクライナとの戦争に介入した。
本書は、2004年に訳出されたものであり、これは、マイダンクーデターの10年も前のことだ。しかし、訳者は後書きに、ウクライナでは、ロシア語排斥運動が起きているとしている。2004年には、ウクライナでは、すでに、ネオナチが政権の中枢を担っていたことが窺われる。
陰陽師 ― 2023年11月20日

千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で『陰陽師とは何者か』展開催中。昨日、観覧しました。観客に、若い女性が多かったような。
展示は古文書が中心で、古文書解読能力がないものには、いまひとつ面白くないように感じた。ただし、パネルの説明書きがしっかりしていて、誰でも理解できるようになっている。
パネルは陰陽師の解説のためか、陰陽師を評価する内容になりすぎと感じた。幕府天文方にも陰陽師・土御門家の影響があったように書かれていた。確かに、渋川春海の暦に土御門の暦が関係していたのは確かだろうが、幕府天文方に西川家が採用されて以降、特に、高橋至時以降には、土御門家はお呼びではなくなっていたはず。
本の紹介-統一教会問題 ― 2023年11月21日

島薗進/編『これだけは知っておきたい 統一教会問題』東洋経済新聞社(2023.9)
統一協会は、政府においても、宗教法人解散請求が出されている状況にあり、悪質性は、今では、多くの知るところとなっている。タイトルには「これだけは知っておきたい」とあるが、今では、多くの人にとって、知っておきたい情報も少ないだろう。ただし、統一協会問題を、今一度、統一的に知りたいと思う人には有益な本だ。
本の内容は、統一協会の歴史、統一協会の日本政界工作と統一協会被害、合同結婚式など。8人の執筆者が、それぞれ各一章を担当している。
統一協会の歴史解説は、韓国での発祥、米・日への進出に分けて、2章があてられる。この部分は歴史的経緯に主眼が置かれており、教義については詳しくない。統一協会がおかしな新興宗教の一つであることを理解する上で、これらの章は重要な知見が得られる。しかし、多くの人は、詳しいことを知らなくても、統一協会が、悪質新興宗教であることは、知っているだろう。
統一協会は韓・米・欧では、社会と大きな問題を起こしていないが、日本では、霊感商法など大きな問題を起こした。自民党との癒着がこの背景にあることは周知の事実だ。本書では、第5章で、自民党政権との癒着関係と統一協会被害の実態を概説する。また、第7章で統一協会被害の具体例を説明している。よく、まとまっていて、統一協会の悪質性と、それに加担してきた自民党の責任が分かる内容だ。
合同結婚式と韓国に渡った日本人妻の状況について、第4章で詳述される。合同結婚式は統一協会の教義と関係しているので、本章には、関連する教義の説明も書かれている。
このほか、第3章で、明治以降、終戦までの日本の新興宗教弾圧の説明がある。日本政府が、宗教犯罪に及び腰なのは、このような歴史があるからっだが、統一協会と創価学会については、これ以上に、政権との癒着問題がある。このため、統一協会理解にどれだけ必要なのか疑問だ。また、第6章は金光教関係者の執筆で、金光教と統一協会の家族・結婚の考えを比較している。でも、統一協会と金光教は全く違う宗教なので、比較してもそれほど有益とも思えない。最終章は創価学会関係者による二世問題の解説。創価学会は統一協会と違うとの言い訳を言っているように感じた。たしかに、創価学会の二世問題の割合は、統一協会やエホバよりもずっと少ないが、創価学会は人数が多いので、二世問題に悩む人の数は、むしろ創価学会の方が多いかもしれない。そういう意味で、創価学界は統一協会やエホバ同様に、二世問題を考えなくてはいけない。