ＮＨＫの謀略報道 ― 2024年09月04日
タイトルでは謀略報道と書いたが、記者がものすごく頭が悪かったのかもしれない。
ＮＨＫニュースに以下の記事がある。
『ロシア軍によるミサイル攻撃で51人死亡 200人以上けが』
『ウクライナの検察当局は、中部ポルタワで3日、ロシア軍の短距離弾道ミサイル「イスカンデルM」2発による攻撃があり、教育機関と病院が被害を受けたと発表しました。』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240904/k10014571051000.html
これを読むと、学校が攻撃されて多数の生徒が死傷したと感じるだろう。実際に攻撃されたのは、傭兵等の訓練所で、今回の攻撃で、死傷した者にはスウェーデン人傭兵が多かったとの情報がある。ただし、訓練中の傭兵のほかに、高位の教官にも死傷者が出ている模様。ロシアの攻撃は、軍事施設を狙ったもの。
写真は、Ｘに投稿された訓練生ら。
https://x.com/OlgaBazova/status/1831030295694381213/photo/1
ＮＨＫニュースに以下の記事がある。
『ロシア軍によるミサイル攻撃で51人死亡 200人以上けが』
『ウクライナの検察当局は、中部ポルタワで3日、ロシア軍の短距離弾道ミサイル「イスカンデルM」2発による攻撃があり、教育機関と病院が被害を受けたと発表しました。』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240904/k10014571051000.html
これを読むと、学校が攻撃されて多数の生徒が死傷したと感じるだろう。実際に攻撃されたのは、傭兵等の訓練所で、今回の攻撃で、死傷した者にはスウェーデン人傭兵が多かったとの情報がある。ただし、訓練中の傭兵のほかに、高位の教官にも死傷者が出ている模様。ロシアの攻撃は、軍事施設を狙ったもの。
写真は、Ｘに投稿された訓練生ら。
https://x.com/OlgaBazova/status/1831030295694381213/photo/1
ポルタヴァ ― 2024年09月04日
ロシアのミサイル攻撃により、多数の軍人が死傷した場所は、ポルタバ市北部で、位置は、
49°36'50.1"N 34°31'51.6"E
グーグルマップで戦争博物館のビルか隣のビル。
軍国主義日本に対する勝利の日 ― 2024年09月05日
9月3日、ロシアでは、軍国主義日本に対する勝利と第2次大戦終結の日。
アメリカでは9月2日が、Victory over Japan Day。
写真は、軍国主義日本に対する勝利に貢献した人に授与された記章。
9月2日、3日、プーチンはモンゴルを訪問した。この日を訪問日に選んだのは、ロ・中・朝にモンゴルを加えた対日包囲網を誇示するためであることは明らかだろう。日本の報道では、ＩＣＣとの関係を解説するものがほとんどで、ロ・中・朝・蒙の対日連携を伝えるものがない。
プーチンのモンゴル公式訪問 ― 2024年09月05日
モンゴルの儀仗兵ってカッコいいね。
ウクライナ、クルスク進攻 ― 2024年09月07日
8月6日、ウクライナ軍はロシア領クルスク州に進攻し、深さ20～30㎞、幅50㎞程度の範囲を占領したと伝えられている。これに対するロシア軍の反攻は緩慢で、ウクライナ軍のさらなる進行もあまりなく、戦線は膠着している。
ウクライナ軍が支配しているとされる地域の多くは、原野・畑に小集落が散在する僻地。
最近、RIA NOVOSTIの報道によると、Vnezapnoye村近郊でウクライナ軍小隊が殲滅され、生存したウクライナ兵3名が捕虜になった。Vnezapnoye村はクルスク州のウクライナ占領地西側で、国境から5㎞の小村。
ウクライナがクルスク州の一部を支配していると言っても、多くは、小村近傍の原野に小隊が散在する形で潜んいて、ロシア兵と出くわすと戦闘になる状況のようだ。ウクライナ軍が支配していると伝えられている地域の実情は、多くの地域で、戦略的にはほとんど無意味と思える。
これに対して、ドネツク西50㎞のポクロフスクは、交通の要衝であり、ここが陥落すると、ウクライナはドネツク州全体を失いかねない重要地点。ただし、高いビルが多いため、ウクライナ軍がよほど弱体化していない限り、攻略は困難を極めるだろう。
ウクライナ軍が支配しているとされる地域の多くは、原野・畑に小集落が散在する僻地。
最近、RIA NOVOSTIの報道によると、Vnezapnoye村近郊でウクライナ軍小隊が殲滅され、生存したウクライナ兵3名が捕虜になった。Vnezapnoye村はクルスク州のウクライナ占領地西側で、国境から5㎞の小村。
ウクライナがクルスク州の一部を支配していると言っても、多くは、小村近傍の原野に小隊が散在する形で潜んいて、ロシア兵と出くわすと戦闘になる状況のようだ。ウクライナ軍が支配していると伝えられている地域の実情は、多くの地域で、戦略的にはほとんど無意味と思える。
これに対して、ドネツク西50㎞のポクロフスクは、交通の要衝であり、ここが陥落すると、ウクライナはドネツク州全体を失いかねない重要地点。ただし、高いビルが多いため、ウクライナ軍がよほど弱体化していない限り、攻略は困難を極めるだろう。
ウクライナがクルスク州を支配することはない ― 2024年09月08日
8月6日、ウクライナ軍は突如として、ロシアとの国境を越えて、ロシア領クルスク州に進攻した。ここは広大な原野・畑に小集落が点在するところで、多くの地域で戦略的意義はあまりない場所である。ただし、その中で、スジャ(Sudzha)は人口6000人とこの地域では大きな町で、ガスパイプラインが通り、戦略的に重要な町。クルスクに進攻したウクライナ軍は、早々スジャ西部を占領した。東部については、ウクライナが占領したとの情報と、グレーゾーンとの情報がある。
スジャ西部にある食料品スーパーマーケット"Pyaterochka" は、占領ウクライナ兵のお気に入りのようで、ここで撮った写真が、しばしばネットに投稿されている。
上の写真は、上から8月15日、8月20日ごろ、9月2日ごろのもの。8月15日には落書きはなかったが、その後、店舗への落書きが増えているのが分かる。
上の写真は、店舗に落書きをするウクライナ兵の姿。
上の写真は、最近の物。店舗外壁の落書きがさらに惨くなっていて、内部は、完全に荒らされている。ウクライナ兵が商品を略奪するにしても、普通に持ち出せばよく、故意に破壊する必要はない。ゼレンスキーはクルスクの占領地域を長期間支配するようなことを言っているが、全くのデタラメであることは明らかだ。もし、長期間支配するなら、無傷で接収した商店を、故意に荒らす必要はない。
ところで、9月7日、ロシア軍はスジャの北10㎞にある、チェルカスコエ(Cherkasskoye)村から、ウクライナ軍を追い出したとの情報がある。ウクライナ軍が支配していると言っても、多くの場合は、原野に小隊クラスの兵が潜んでいる状況のようで、今後ウクライナ軍はじり貧で、補給不足で死に絶える可能性が高い。なお、ウクライナ軍が東部地域に支配地区を広げているとの情報もあり、写真も投稿されているが、実態は斥候が原野を偵察した時の写真を針小棒大に伝えていることが多く、情報の精査が必要だ。
本の紹介-核燃料サイクルという迷宮 ― 2024年09月11日
山本義隆/著『核燃料サイクルという迷宮―核ナショナリズムがもたらしたもの』みすず書房 (2024/5)
タイトルは『核燃料サイクル』であるが、本の内容は戦前の送電に始まって、戦後の原発開発と政治・再軍備の関係、原発輸出など、幅広い内容。このため、本書を読むと、今なお、核燃サイクルの失敗を引きずっている原因が理解できる。
クルスク―ロシア軍攻勢 ― 2024年09月12日
クルスク州ウクライナ占領地西部の広い範囲が解放されたとの情報が、昨日から頻繁に入っている。KorenevoからSnagost'に至る道路周辺とその西側が解放されたことは確かなようだ。Snagost'や、そこから南下して、ウクライナ国境までの地域については、情報が錯綜している。また、Snagost'から東5kmのLiubimovkaに至る地域も解放されたとの情報があるが、速すぎる気がする。
さらに、クルスク州ウクライナ占領地のうち、東側のBorkiが解放されたことは確かなようだ。しかし、もともと、ここがウクライナ占領地とは言えない。
さらに、クルスク州ウクライナ占領地のうち、東側のBorkiが解放されたことは確かなようだ。しかし、もともと、ここがウクライナ占領地とは言えない。
本の紹介－古墳と埴輪 ― 2024年09月13日
和田晴吾/著『古墳と埴輪』(岩波新書) (2024/6)
古墳、特に大型古墳について詳しい。日本の古墳の説明にとどまらず、中国・朝鮮半島との関連で説明しており好感が持てる。しかし、この時代の知識が乏しい私にとって、詳細で難しすぎた。
クルスク―ロシア軍反攻 ― 2024年09月19日
1週間前、クルスク州ウクライナ占領地西部のうち、KorenevoからSnagost'に至る道路周辺とその西側が解放された。ロシア軍は、その後、Snagost'から東に向かいLiubimovka手前までを解放した。しかし、Liubimovkaはウクライナ軍の陣地があるようで、ロシアの進軍はここで停止した。現在、ロシア軍とウクライナ軍が対峙している場所は、おおよそ次のところ。それぞれ、国境からクルスク市へ向かう道路に関係している。
Liubimovka コレネヴォ=スジャ線
Malaya Loknya リゴフ=スジャ線
Martynovka R200
なお、12日には、Korenevo、Snagost’が解放されたため、コレネヴォ=スナゴスト線はロシア軍の支配下にある。
また、この1週間で、ウクライナ国境に近いUspenovkaが解放された。このため、ロシア領Dar'inoからウクライナ領Zhuravkaに至るスナゴスト川東側の道路は、ロシア軍の射撃統制下におかれた。さらに、昨日、Dar'ino、Nikolaevo-Dar'inoが解放されたとの情報がある。この情報が事実だとすると、スナゴスト川東側の道路は完全にロシア軍支配になったことになる。
現在、クルスク方面での両軍の衝突は小康状態にある。
クルスクを占領したウクライナ軍はリカ川に架かるクルスク西部地域の橋を全て落とした。この結果、ロシア兵3000人が孤立したとの情報が、主にウクライナ側からあった。しかし、3000人のロシア兵が困難に陥ったとの情報はなく、12日にKorenevo、Snagost’が解放されたため、ロシア兵の孤立状態は完全に解消した。
この1週間のクルスク方面の戦闘を見ていると、ロシア軍の反撃はさほど強力ではなく、ウクライナ軍の補給妨害を目的としているように見える。今、この地域は良好な気象条件にあるが、もうすぐ冬になるだろう。こうなると、現状のままでは、補給に余裕のないウクライナ軍が自滅することは目に見えている。
なお、 ここ数日、ウクライナ軍はさらに西側にあるVeseloe（51.29,34.55）に向けて、何度か攻撃を仕掛けているが、今のところ、すべて撃退されている。ただし、一部小隊が、国境からVeseloeの間にある原野に潜んでいる可能性はある。
追伸：
9月19日、ウクライナ支持者の投稿では、ウクライナ軍はVeseloe（51.29,34.55）を迂回して、Glushkovo(51.34,34.63)を攻撃し、6000名のロシア兵をセイム川に押し込んで孤立させたとの情報がある。状況から見て、信用できるものではなく、今回もウクライナ支持者のフェイクである可能性が極めて高いが、数日間注意しようと思う。
Liubimovka コレネヴォ=スジャ線
Malaya Loknya リゴフ=スジャ線
Martynovka R200
なお、12日には、Korenevo、Snagost’が解放されたため、コレネヴォ=スナゴスト線はロシア軍の支配下にある。
また、この1週間で、ウクライナ国境に近いUspenovkaが解放された。このため、ロシア領Dar'inoからウクライナ領Zhuravkaに至るスナゴスト川東側の道路は、ロシア軍の射撃統制下におかれた。さらに、昨日、Dar'ino、Nikolaevo-Dar'inoが解放されたとの情報がある。この情報が事実だとすると、スナゴスト川東側の道路は完全にロシア軍支配になったことになる。
現在、クルスク方面での両軍の衝突は小康状態にある。
クルスクを占領したウクライナ軍はリカ川に架かるクルスク西部地域の橋を全て落とした。この結果、ロシア兵3000人が孤立したとの情報が、主にウクライナ側からあった。しかし、3000人のロシア兵が困難に陥ったとの情報はなく、12日にKorenevo、Snagost’が解放されたため、ロシア兵の孤立状態は完全に解消した。
この1週間のクルスク方面の戦闘を見ていると、ロシア軍の反撃はさほど強力ではなく、ウクライナ軍の補給妨害を目的としているように見える。今、この地域は良好な気象条件にあるが、もうすぐ冬になるだろう。こうなると、現状のままでは、補給に余裕のないウクライナ軍が自滅することは目に見えている。
なお、 ここ数日、ウクライナ軍はさらに西側にあるVeseloe（51.29,34.55）に向けて、何度か攻撃を仕掛けているが、今のところ、すべて撃退されている。ただし、一部小隊が、国境からVeseloeの間にある原野に潜んでいる可能性はある。
追伸：
9月19日、ウクライナ支持者の投稿では、ウクライナ軍はVeseloe（51.29,34.55）を迂回して、Glushkovo(51.34,34.63)を攻撃し、6000名のロシア兵をセイム川に押し込んで孤立させたとの情報がある。状況から見て、信用できるものではなく、今回もウクライナ支持者のフェイクである可能性が極めて高いが、数日間注意しようと思う。
