本の紹介-絶望からの新聞論 ― 2024年10月08日

南彰/著『絶望からの新聞論』地平社 (2024/4)
朝日新聞に絶望して、琉球新報に再就職した記者の新聞論。
朝日新聞は、戦後一貫してリベラル論法をリードしてきた。しかし、安倍政権による、日本軍慰安婦報道批判をきっかけとして、政権に忖度する姿勢が顕著となった。著者は新聞労連委員長を務めるなど、朝日新聞政治部の主要記者だったが、このような朝日新聞の変節に絶望して、朝日新聞社を退職した。
本書は学者の書く文章に比べかなり読みやすいが、新聞記者の執筆にしては、それほど読みやすくないように感じる。