本の紹介-宗教・カルト・法2024年12月19日

 
島薗進/著『宗教・カルト・法: 旧統一教会問題と日本社会』高文研 (2024/10)
 
 安倍元総理が殺害され、統一教会問題が起こった時、NHKこころの時間では、宗教社会学者・島薗進を座長とする座談会を行った。最初のものは、NHK出版より『徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト”』として、出版されている。本書はそれに続く座談会の記録。
 本書で取り上げているのは4回の放送で、本書では、以下の3章に分かれる。「宗教と家庭・性・子ども」「信教の自由と法規制」「宗教リテラシーを高めるために」。それぞれの章は6人の対談で、この中で、島薗進と櫻井義秀は毎回参加し、他の4人は章ごとに変わっている(小原克博は2,3章参加)。本書では、各省の終わりに、対談者によるコラムが付けられる。
 前著『徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト”』では、統一教会の悪質性を明らかにする内容も多かったが、本書は個別の宗教の問題を指摘する内容はあまりなくて、宗教と社会の関係に関するもの。

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