ウクライナ・ロシア戦争 (ドネツク州)2024年12月22日

チャソフヤール(Chasiv Yar)(図のA地点)
 ロシア軍が攻撃しているものの、一進一退のようで、年内解放はあり得ない。
 
Toretsk(ジェルジンスク)(図のB)
 北部のトレツカヤ鉱山は、まだ、ウクライナが支配しているが、ここが陥落すると、トレツク全体の解放は近い。年内に解放できるかどうかは微妙だが、難しいだろう。
 
Pokrovsk(図のC)
 今年2月、ロシア軍はアウディーイウカを解放すると、鉄道線路沿いに、西進して、7月末にはHrodivkaを解放した。その後、Pokrovskに突入せずに、南側の広い範囲を解放した。現在、Pokrovskのすぐ南のShevchenkoを完全制圧し、Pishchaneに達している。今後、Kotlyneを攻略すれば、Pokrovskに通じる、東側、南側道路に加え、西側道路も制圧することになる。Pokrovskの制圧はそのあとだから、もうしばらくかかるだろう。
 
Kurakhobe(図のD)
 最も盛んにロシア軍が攻撃しているところ。貯水池南西の火力発電所以外はほぼ解放済み。火力発電所のウクライナ兵の多くは逃げたとの説と、まだ、立てこもっているとの説がある。掃討されるのは時間の問題。Kurakhobeは年内解放の可能性がある。
 Kurakhobe南西の東西10㎞、南北10㎞程はウクライナ軍が支配しているが、この部分の解放も近い。
 
Velyka Novosilka(図のE) 
 ドネツクの西70㎞とドネツク州の西の端。ここが陥落すると、ドネツク州南側は終了となるので、ウクライナ軍は何としても死守したいだろうけれど、苦戦している。Velyka Novosilkaの北東、東、南はすでにロシア軍が制圧している。北西に向かう道路O0509はロシアが抑えたあと、ウクライナが取り返し、再びロシアに抑えられた。西に向かう道路は、ロシア軍は抑えていない。これまで、東側からの圧力が強かったが、今後は、東に加えて南側からの圧力が強まるが、兵員不足が顕著のウクライナ軍がいつまで持ちこたえるか。

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