ウクライナ・ロシア戦争2024年12月28日

新年を控えて、ロシアの攻撃は以前ほど活発ではなくなった。
 
Totetsk;
 一昨日、トレツクでは西部にあるスーパーマーケットをウクライナ軍が奪回したとの情報が目立った。ここは市街地の西端なので、ここを奪回したからといって、ウクライナ軍の攻勢とは言えないが、今日になると、ロシア軍が再奪回し、さらに数百メートル北西もロシアが支配しているとの情報が多い。ロシア軍の動きが緩慢なスキを狙って、ウクライナ軍が進軍したけれど、追い返されたということだろう。トレツク市街のほぼすべてをロシア軍が解放した今、トレツク戦線では、北部トレツカヤ鉱山の攻防が着目点だが、今のところウクライナ軍が保持している。
 
Chasiv Yar;
 耐火レンガ工場と、その西の高層住宅群が焦点。12月9日、ロシア軍が耐火レンガ工場を占領したが、その後、ウクライナ軍が奪回したとの情報があった。しかし、最近の情報では、ロシア軍が再び奪回した。トレツクと同じような攻防をしている。
 
Kurakhove
 ウクライナ兵は北西部の火力発電所に押し込められた。市街地はロシア軍の支配下にあるので、ロシアが解放宣言を出してもよさそうだが、まだ出されていない。ウクライナ兵は脱出できるのか、物資不足の中で正月を迎えるとしたら気の毒だ。
 
Velyka Novosilka
 Velyka Novosilkaにつながる道路がすべてロシア軍に抑えられた。ここは大きな町なので、そう簡単にウクライナ兵が物資不足になることもないだろうが、そう長い間持ちこたえられるわけでもないので、ウクライナ軍はどうするつもりなのだろう。兵員が足りているならば、援軍を派遣するところだが、兵員不足ではそうも行かない。
 
クピャンスク
 クピャンスク南20㎞のKruhlyakivka周辺や、クピャンスク北方でロシアの進軍があるが、それほど盛んではない。
 
クルスク
 8月6日、ウクライナ軍は、ロシア領クルスクに進軍して1000㎢以上を占領した。その後、じり貧となり、すでに50%以上を奪還された。
 最近、ゼレンスキーや韓国の報道では、クルスク戦線のロシア軍に北朝鮮兵士が参加しているとの話がある。証拠写真と言われているものは、明らかな捏造写真と得体のしれないものだけ。一昨日頃、北朝鮮兵が捕虜になったとのニュースがあり、朝鮮日報などで写真が公開された。しかし、2022年には同じ写真がSNS上に投稿されていることがわかり、またも捏造報道であることが明らかとなった。北朝鮮に関する韓国の報道や、ロシアに対するウクライナの報道は捏造が多くて困る。
https://x.com/DD_Geopolitics/status/1872752273346187573
 もっとも、ウクライナ軍には、ポーランド人、カナダ人、グルジア人の傭兵が多数加わっているので、ロシア軍に北朝鮮人が加わっていてもおかしくはない。

* * * * * *

<< 2024/12 >>
01 02 03 04 05 06 07
08 09 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

RSS