謹賀新年 ― 2025年01月01日

明けましておめでとうございます 本年もよろしくお願い申し上げます
2024年、ウクライナ・ロシア戦争はロシアの攻勢で始まり、ロシアの攻勢で終わりました。ウクライナ応援団諸国は、米・バイデン退陣、英・ブレア退陣(2023)、仏・マクロン敗北 独・国会解散決定 日・岸田退陣自民敗北 カナダ・トルドー政権危機 など、ほとんどすべての国で国民の支持を大きく減らしました。韓国は戒厳令発令と、とんでもない政変がありました。ロシア応援団は、プーチンの高い支持率をはじめとして、中国、北朝鮮など、安定した政治運営がなされています。
昨日、Kurakhove(Kurakhovo)火力発電所を含む公共地域の西端にロシア国旗が掲げられている画像が公開された。12月31日、Kurakhobeは解放された。
2024年、ウクライナ・ロシア戦争はロシアの攻勢で始まり、ロシアの攻勢で終わりました。ウクライナ応援団諸国は、米・バイデン退陣、英・ブレア退陣(2023)、仏・マクロン敗北 独・国会解散決定 日・岸田退陣自民敗北 カナダ・トルドー政権危機 など、ほとんどすべての国で国民の支持を大きく減らしました。韓国は戒厳令発令と、とんでもない政変がありました。ロシア応援団は、プーチンの高い支持率をはじめとして、中国、北朝鮮など、安定した政治運営がなされています。
昨日、Kurakhove(Kurakhovo)火力発電所を含む公共地域の西端にロシア国旗が掲げられている画像が公開された。12月31日、Kurakhobeは解放された。
ウクライナ・ロシア戦争(クルスク方面) ― 2025年01月04日
2024年8月6日、ウクライナ軍は突如ロシア領クルスクに進攻し、深さ20㎞、幅50㎞の領土を占領した。ここは、多くの場所が原野・畑で、戦略的意義は乏しくロシア軍の警備も手薄だった。ただし、このなかで、スジャは人口6000人と僻地としては大きな町だ。スジャにはウクライナ経由西欧に至るガスパイプラインがある。スジャが交戦地域になると、ガス供給が遮断されるため、スジャに対するロシア軍の反撃はなかった。
2025年1月1日、ウクライナ経由のガスパイプラインが停止した。ガスパイプラインが停止した今、ロシアがスジャ占領軍を攻撃しない理由はなくなったので、今後はスジャ解放作戦が展開されるだろう
。
2025年1月1日、ウクライナ経由のガスパイプラインが停止した。ガスパイプラインが停止した今、ロシアがスジャ占領軍を攻撃しない理由はなくなったので、今後はスジャ解放作戦が展開されるだろう
。
ウクライナ・ロシア戦争(ドネツク方面) ― 2025年01月04日
ドネツク方面では、ロシアの進攻が進んでいる。
ドネツク戦線の状況(写真はKurakhove)
Kurakhove 解放済
Toretsk 80%解放
Chasiv Yar 50%解放
Velika Novosilka 包囲済
Pokrovsk 包囲作戦中
ポクロフスクのウクライナ軍は、新たに編成した第155機械化旅団から1700人以上が脱走したため、旅団は事実上解体された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9717613fa007300850f02e9b0285e92c664960f7
なお、第155機械化旅団については、このようなバカバカしい報道もあった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f4330325f7febea14a2de8cf5a8a4175ac0b3b2
ウクライナ・ロシア戦争(クルスクの報道) ― 2025年01月06日
ウクライナ軍がクルスク州で新たに攻勢に出たとの報道がある。
毎日新聞;https://mainichi.jp/articles/20250106/k00/00m/030/004000c
産経新聞;https://www.sankei.com/article/20250106-GQBESXNMBJM73B2FIYEPVTFC2I/
AFP;https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3556729.html
中には、「ロシア原発占領も」などと勇ましいのもある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ba4419db420cd396093f1dfc1cc3277832042d
昨日来、Xにはウクライナ軍がスジャの北東20㎞のBol'shoe Soldatskoeに向けて、進軍中途の書き込みが目立つ。スジャから北東に延びるR200を使っているのではなく、主に、原野・畑の小径を使って進軍しているようだ。ロシア軍が手薄なところを数個小隊レベルの進軍があっただけならば、単なる陽動作戦の一つで、特に取り立てるほどのことではないだろう。
クルスク戦線ではロシア軍のゆっくりした攻勢で、ウクライナ軍が苦境に立たされているが、このような全体状況の報道が、日本ではあまりなく、突発的事態を針小棒大に報道することには疑問を感じる。
1月7日追記
ウクライナ軍によるクルスク州での新たに攻勢は、2日で失敗に終わったようだ。
1月5日、ウクライナ軍はスジャの北東20㎞のBol'shoe Soldatskoeに向けて進軍した。西隣のBerdin集落に到達したが、反撃にあって終了した。ウクライナ兵、十数名が捕虜になった模様。
この進攻の目的は何だったのか、いまひとつわからない。ウクライナ軍は小隊レベルの数個の部隊で進攻したようだが、このような少数兵力で突出しても、いずれ阻止されるのは明白だろう。畑や原野を車両で進み、はぼ無人の小集落周辺に歩兵を降ろしたようだ。無人の荒野に国旗を立てて写真を撮ることを目的としたとしか思えない。ウクライナは、トランプ大統領就任前にこの戦線を復活させ、援助を要求することを目的としたに過ぎないのだろう。
毎日新聞;https://mainichi.jp/articles/20250106/k00/00m/030/004000c
産経新聞;https://www.sankei.com/article/20250106-GQBESXNMBJM73B2FIYEPVTFC2I/
AFP;https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3556729.html
中には、「ロシア原発占領も」などと勇ましいのもある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ba4419db420cd396093f1dfc1cc3277832042d
昨日来、Xにはウクライナ軍がスジャの北東20㎞のBol'shoe Soldatskoeに向けて、進軍中途の書き込みが目立つ。スジャから北東に延びるR200を使っているのではなく、主に、原野・畑の小径を使って進軍しているようだ。ロシア軍が手薄なところを数個小隊レベルの進軍があっただけならば、単なる陽動作戦の一つで、特に取り立てるほどのことではないだろう。
クルスク戦線ではロシア軍のゆっくりした攻勢で、ウクライナ軍が苦境に立たされているが、このような全体状況の報道が、日本ではあまりなく、突発的事態を針小棒大に報道することには疑問を感じる。
1月7日追記
ウクライナ軍によるクルスク州での新たに攻勢は、2日で失敗に終わったようだ。
1月5日、ウクライナ軍はスジャの北東20㎞のBol'shoe Soldatskoeに向けて進軍した。西隣のBerdin集落に到達したが、反撃にあって終了した。ウクライナ兵、十数名が捕虜になった模様。
この進攻の目的は何だったのか、いまひとつわからない。ウクライナ軍は小隊レベルの数個の部隊で進攻したようだが、このような少数兵力で突出しても、いずれ阻止されるのは明白だろう。畑や原野を車両で進み、はぼ無人の小集落周辺に歩兵を降ろしたようだ。無人の荒野に国旗を立てて写真を撮ることを目的としたとしか思えない。ウクライナは、トランプ大統領就任前にこの戦線を復活させ、援助を要求することを目的としたに過ぎないのだろう。
Kurakhovo完全解放(ウクライナ・ロシア戦争) ― 2025年01月06日
ウクライナ・ロシア戦争(クルスク方面) ― 2025年01月09日
1月5日、クルスク地域で、ウクライナ軍が新たな攻勢を始めたとの報道があった。しかし、この攻勢は二日で終結し、ウクライナの敗北に終わった。攻勢と言っても数個小隊か中隊クラスの軍が突出したもので、プロパガンダ効果以外の実質戦果が得られなくても当然だった。
最近、クルスク地域では、ロシア軍の攻撃が活発化している。7日にはスジャ南のMakhnovkaを完全解放したとの情報があったが、これは気が早すぎで、いまだに戦闘が続いている模様。ロシア軍の優位は変わらないが、ウクライナがここを落とすとスジャ防衛が著しく困難になるため、ウクライナ軍も必死の抵抗をしている模様。
最近、クルスク地域では、ロシア軍の攻撃が活発化している。7日にはスジャ南のMakhnovkaを完全解放したとの情報があったが、これは気が早すぎで、いまだに戦闘が続いている模様。ロシア軍の優位は変わらないが、ウクライナがここを落とすとスジャ防衛が著しく困難になるため、ウクライナ軍も必死の抵抗をしている模様。
Toretsk(ジェルジンスク)解放 ― 2025年01月13日
Toretsk(ジェルジンスク)解放
Toretsk(ジェルジンスク)はドネツクの北40㎞の市。Toretskが解放されたとの情報はないが、ロシア軍は市のほとんどすべてを制圧しているので、解放宣言を出しても良いように思う。Toretskの北に隣接するKrymske村やトレツカヤ鉱山・ボタ山は未制圧なので、Toretsk解放宣言は気が早いのかもしれない。いずれにしても、近日中には解放宣言が出されるだろう。
Toretsk(ジェルジンスク)はドネツクの北40㎞の市。Toretskが解放されたとの情報はないが、ロシア軍は市のほとんどすべてを制圧しているので、解放宣言を出しても良いように思う。Toretskの北に隣接するKrymske村やトレツカヤ鉱山・ボタ山は未制圧なので、Toretsk解放宣言は気が早いのかもしれない。いずれにしても、近日中には解放宣言が出されるだろう。
本の紹介-写真が語る満州国 ― 2025年01月14日

太平洋戦争研究会/著『写真が語る満州国』(ちくま新書)(2024/7)
満州国の歴史の説明。写真と解説文が半々ぐらい。解説文の内容は一般的。
ウクライナ-ロシア戦争 ― 2025年01月16日
チャソフヤール(Chasov Yar Chasiv Yar)
チャソフヤールはバフムトの西10㎞、Toretskの北20㎞、コンスタンチノフカの北東10㎞にある。
2023年5月にバフムトが陥落した後、ウクライナ軍はここを防衛拠点としていた。チャソフヤールは運河により、東西二つの地区に分かれている。2024年7月上旬、ロシア軍は、チャソフヤール東地区を解放した。その後、戦線はほぼ膠着状態だったが、11月15日に、ロシア軍がウクライナ軍の最大拠点である西地区中央の耐火レンガ工場に到達すると、ロシア軍のミサイルやドローン攻撃が激しくなった。その後、ロシア軍は耐火レンガ工場を制圧するも、すぐに、ウクライナ軍がこれを奪回した。
最近、ロシア軍が耐火レンガ工場を再制圧したとの情報と、ウクライナ軍が一部を再奪回したとの情報があり、情報が錯綜している。耐火レンガ工場の西隣には高層ビル群があり、ウクライナ軍がおおむね支配しているので、ロシア軍の進軍は遅々としている。ロシア軍は、チャソフヤール駅周辺や低層住宅地の制圧を進めているが、耐火レンガ工場と高層ビル群をロシア軍が制圧しない限り、チャソフヤールの攻防は終わらない。
チャソフヤールやトレツクはコンスタンチノフカよりも標高が高いので、チャソフヤールが陥落すると、ウクライナ軍としては、コンスタンチノフカの保持が難しくなる。
クルスク
最近、ロシア軍の攻勢が目立ち、スジャを包囲する勢いだったが、ウクライナは数個旅団規模の増派をしたようで、ロシア軍の攻勢は今のところ停滞している。ただし、ウクライナ軍が攻勢ということもなく、ここ数日は膠着しているように見える。しかし、弾薬不足のウクライナ軍が劣勢になるのは時間の問題だろう。
なお、クルスク戦線には、北朝鮮軍が派遣されているとの怪しげな情報があり、ロシア領ツバ共和国の身分証を持つ捕虜が北朝鮮兵であるとする怪しい報道があるが、北朝鮮軍に関する確認された情報は今のところはない。いずれにしても、ロシア軍の攻勢に北朝鮮軍が寄与しているとの情勢はない。
クピャンスク
北部や南部でロシア軍の攻勢が活発化しているはずだが、なぜか情報が少ない。
トレツク(Toretsk)、Kurakhovo
解放済みか、ほぼ解放済み。
ポクロフスク(Pokrovsk)
ロシア軍による包囲が進んでいる。
東へ抜けるT-0504道路はポクロフスクの東20㎞地点の交差点付近をロシア軍が制圧した。西に抜けるT-0406道路と、平行する鉄道路線は、Kotlyne、Udachneの間をロシア軍が制圧した。
北西に抜ける自動車道E50や北に抜けるT-0515道路などはウクライナが支配している。ただし、E50はロシア軍の射撃統制下に置かれているかもしれない。
Velyka Novosilka
ロシア軍は南側のNeskuchneを解放した後、Velyka Novosilkaに隣接するVremivkaに入ったとの情報がある。Velyka Novosilkaに通じる道路はすべてロシア軍が制圧している。ウクライナ軍は北西の原野を使えば脱出する可能性がある。ウクライナ軍には、犠牲を少なくするためVelyka Novosilkaを放棄するか、踏みとどまって、じり貧状態となるのか、選択肢は二つしかないが、ゼレンスキーは徹底抗戦を命じているのだろう。
チャソフヤールはバフムトの西10㎞、Toretskの北20㎞、コンスタンチノフカの北東10㎞にある。
2023年5月にバフムトが陥落した後、ウクライナ軍はここを防衛拠点としていた。チャソフヤールは運河により、東西二つの地区に分かれている。2024年7月上旬、ロシア軍は、チャソフヤール東地区を解放した。その後、戦線はほぼ膠着状態だったが、11月15日に、ロシア軍がウクライナ軍の最大拠点である西地区中央の耐火レンガ工場に到達すると、ロシア軍のミサイルやドローン攻撃が激しくなった。その後、ロシア軍は耐火レンガ工場を制圧するも、すぐに、ウクライナ軍がこれを奪回した。
最近、ロシア軍が耐火レンガ工場を再制圧したとの情報と、ウクライナ軍が一部を再奪回したとの情報があり、情報が錯綜している。耐火レンガ工場の西隣には高層ビル群があり、ウクライナ軍がおおむね支配しているので、ロシア軍の進軍は遅々としている。ロシア軍は、チャソフヤール駅周辺や低層住宅地の制圧を進めているが、耐火レンガ工場と高層ビル群をロシア軍が制圧しない限り、チャソフヤールの攻防は終わらない。
チャソフヤールやトレツクはコンスタンチノフカよりも標高が高いので、チャソフヤールが陥落すると、ウクライナ軍としては、コンスタンチノフカの保持が難しくなる。
クルスク
最近、ロシア軍の攻勢が目立ち、スジャを包囲する勢いだったが、ウクライナは数個旅団規模の増派をしたようで、ロシア軍の攻勢は今のところ停滞している。ただし、ウクライナ軍が攻勢ということもなく、ここ数日は膠着しているように見える。しかし、弾薬不足のウクライナ軍が劣勢になるのは時間の問題だろう。
なお、クルスク戦線には、北朝鮮軍が派遣されているとの怪しげな情報があり、ロシア領ツバ共和国の身分証を持つ捕虜が北朝鮮兵であるとする怪しい報道があるが、北朝鮮軍に関する確認された情報は今のところはない。いずれにしても、ロシア軍の攻勢に北朝鮮軍が寄与しているとの情勢はない。
クピャンスク
北部や南部でロシア軍の攻勢が活発化しているはずだが、なぜか情報が少ない。
トレツク(Toretsk)、Kurakhovo
解放済みか、ほぼ解放済み。
ポクロフスク(Pokrovsk)
ロシア軍による包囲が進んでいる。
東へ抜けるT-0504道路はポクロフスクの東20㎞地点の交差点付近をロシア軍が制圧した。西に抜けるT-0406道路と、平行する鉄道路線は、Kotlyne、Udachneの間をロシア軍が制圧した。
北西に抜ける自動車道E50や北に抜けるT-0515道路などはウクライナが支配している。ただし、E50はロシア軍の射撃統制下に置かれているかもしれない。
Velyka Novosilka
ロシア軍は南側のNeskuchneを解放した後、Velyka Novosilkaに隣接するVremivkaに入ったとの情報がある。Velyka Novosilkaに通じる道路はすべてロシア軍が制圧している。ウクライナ軍は北西の原野を使えば脱出する可能性がある。ウクライナ軍には、犠牲を少なくするためVelyka Novosilkaを放棄するか、踏みとどまって、じり貧状態となるのか、選択肢は二つしかないが、ゼレンスキーは徹底抗戦を命じているのだろう。