ウクライナ-ロシア戦争 ― 2025年01月16日
チャソフヤール(Chasov Yar Chasiv Yar)
チャソフヤールはバフムトの西10㎞、Toretskの北20㎞、コンスタンチノフカの北東10㎞にある。
2023年5月にバフムトが陥落した後、ウクライナ軍はここを防衛拠点としていた。チャソフヤールは運河により、東西二つの地区に分かれている。2024年7月上旬、ロシア軍は、チャソフヤール東地区を解放した。その後、戦線はほぼ膠着状態だったが、11月15日に、ロシア軍がウクライナ軍の最大拠点である西地区中央の耐火レンガ工場に到達すると、ロシア軍のミサイルやドローン攻撃が激しくなった。その後、ロシア軍は耐火レンガ工場を制圧するも、すぐに、ウクライナ軍がこれを奪回した。
最近、ロシア軍が耐火レンガ工場を再制圧したとの情報と、ウクライナ軍が一部を再奪回したとの情報があり、情報が錯綜している。耐火レンガ工場の西隣には高層ビル群があり、ウクライナ軍がおおむね支配しているので、ロシア軍の進軍は遅々としている。ロシア軍は、チャソフヤール駅周辺や低層住宅地の制圧を進めているが、耐火レンガ工場と高層ビル群をロシア軍が制圧しない限り、チャソフヤールの攻防は終わらない。
チャソフヤールやトレツクはコンスタンチノフカよりも標高が高いので、チャソフヤールが陥落すると、ウクライナ軍としては、コンスタンチノフカの保持が難しくなる。
クルスク
最近、ロシア軍の攻勢が目立ち、スジャを包囲する勢いだったが、ウクライナは数個旅団規模の増派をしたようで、ロシア軍の攻勢は今のところ停滞している。ただし、ウクライナ軍が攻勢ということもなく、ここ数日は膠着しているように見える。しかし、弾薬不足のウクライナ軍が劣勢になるのは時間の問題だろう。
なお、クルスク戦線には、北朝鮮軍が派遣されているとの怪しげな情報があり、ロシア領ツバ共和国の身分証を持つ捕虜が北朝鮮兵であるとする怪しい報道があるが、北朝鮮軍に関する確認された情報は今のところはない。いずれにしても、ロシア軍の攻勢に北朝鮮軍が寄与しているとの情勢はない。
クピャンスク
北部や南部でロシア軍の攻勢が活発化しているはずだが、なぜか情報が少ない。
トレツク(Toretsk)、Kurakhovo
解放済みか、ほぼ解放済み。
ポクロフスク(Pokrovsk)
ロシア軍による包囲が進んでいる。
東へ抜けるT-0504道路はポクロフスクの東20㎞地点の交差点付近をロシア軍が制圧した。西に抜けるT-0406道路と、平行する鉄道路線は、Kotlyne、Udachneの間をロシア軍が制圧した。
北西に抜ける自動車道E50や北に抜けるT-0515道路などはウクライナが支配している。ただし、E50はロシア軍の射撃統制下に置かれているかもしれない。
Velyka Novosilka
ロシア軍は南側のNeskuchneを解放した後、Velyka Novosilkaに隣接するVremivkaに入ったとの情報がある。Velyka Novosilkaに通じる道路はすべてロシア軍が制圧している。ウクライナ軍は北西の原野を使えば脱出する可能性がある。ウクライナ軍には、犠牲を少なくするためVelyka Novosilkaを放棄するか、踏みとどまって、じり貧状態となるのか、選択肢は二つしかないが、ゼレンスキーは徹底抗戦を命じているのだろう。
チャソフヤールはバフムトの西10㎞、Toretskの北20㎞、コンスタンチノフカの北東10㎞にある。
2023年5月にバフムトが陥落した後、ウクライナ軍はここを防衛拠点としていた。チャソフヤールは運河により、東西二つの地区に分かれている。2024年7月上旬、ロシア軍は、チャソフヤール東地区を解放した。その後、戦線はほぼ膠着状態だったが、11月15日に、ロシア軍がウクライナ軍の最大拠点である西地区中央の耐火レンガ工場に到達すると、ロシア軍のミサイルやドローン攻撃が激しくなった。その後、ロシア軍は耐火レンガ工場を制圧するも、すぐに、ウクライナ軍がこれを奪回した。
最近、ロシア軍が耐火レンガ工場を再制圧したとの情報と、ウクライナ軍が一部を再奪回したとの情報があり、情報が錯綜している。耐火レンガ工場の西隣には高層ビル群があり、ウクライナ軍がおおむね支配しているので、ロシア軍の進軍は遅々としている。ロシア軍は、チャソフヤール駅周辺や低層住宅地の制圧を進めているが、耐火レンガ工場と高層ビル群をロシア軍が制圧しない限り、チャソフヤールの攻防は終わらない。
チャソフヤールやトレツクはコンスタンチノフカよりも標高が高いので、チャソフヤールが陥落すると、ウクライナ軍としては、コンスタンチノフカの保持が難しくなる。
クルスク
最近、ロシア軍の攻勢が目立ち、スジャを包囲する勢いだったが、ウクライナは数個旅団規模の増派をしたようで、ロシア軍の攻勢は今のところ停滞している。ただし、ウクライナ軍が攻勢ということもなく、ここ数日は膠着しているように見える。しかし、弾薬不足のウクライナ軍が劣勢になるのは時間の問題だろう。
なお、クルスク戦線には、北朝鮮軍が派遣されているとの怪しげな情報があり、ロシア領ツバ共和国の身分証を持つ捕虜が北朝鮮兵であるとする怪しい報道があるが、北朝鮮軍に関する確認された情報は今のところはない。いずれにしても、ロシア軍の攻勢に北朝鮮軍が寄与しているとの情勢はない。
クピャンスク
北部や南部でロシア軍の攻勢が活発化しているはずだが、なぜか情報が少ない。
トレツク(Toretsk)、Kurakhovo
解放済みか、ほぼ解放済み。
ポクロフスク(Pokrovsk)
ロシア軍による包囲が進んでいる。
東へ抜けるT-0504道路はポクロフスクの東20㎞地点の交差点付近をロシア軍が制圧した。西に抜けるT-0406道路と、平行する鉄道路線は、Kotlyne、Udachneの間をロシア軍が制圧した。
北西に抜ける自動車道E50や北に抜けるT-0515道路などはウクライナが支配している。ただし、E50はロシア軍の射撃統制下に置かれているかもしれない。
Velyka Novosilka
ロシア軍は南側のNeskuchneを解放した後、Velyka Novosilkaに隣接するVremivkaに入ったとの情報がある。Velyka Novosilkaに通じる道路はすべてロシア軍が制圧している。ウクライナ軍は北西の原野を使えば脱出する可能性がある。ウクライナ軍には、犠牲を少なくするためVelyka Novosilkaを放棄するか、踏みとどまって、じり貧状態となるのか、選択肢は二つしかないが、ゼレンスキーは徹底抗戦を命じているのだろう。