樺太玉 ― 2025年01月21日
現在、東京国立博物館本館のアイヌ・琉球展示は樺太アイヌ関連の物が多いように感じた。
下写真は、北海道アイヌの樺太玉。
樺太玉;北海道アイヌ(室蘭)19世紀
江戸時代、アイヌの人たちはガラス玉が好きだった。このため、樺太経由で大陸からガラス玉が流入していたことは間違いないが、江戸など日本からもガラス玉が流入していた。このため、樺太渡来の玉か、日本渡来の玉かを見分けることは難しいはず。樺太アイヌの物ならば、樺太玉の可能性が高いが。東博の説明には『樺太玉』と書かれているので、樺太渡来と判断したのだろう。
下写真は、手元にあるアイヌ玉。左は比重2.4、右は比重2.5とどちらもソーダガラスと同程度。
樺太渡来か、江戸時代の日本渡来か、あるいは大正時代のアイヌブームの時に作られたお土産品かなど、判断がつかない。