ウクライナ-ロシア戦争 ― 2025年01月23日
ロシアの攻勢により、各地でウクライナ軍が敗北している。
クルスク
1月に入って、スジャ南のMakhnovkaをロシアが制圧したが、ウクライナが奪回した模様。スジャが陥落すると、クルスクのウクライナ軍は終わるので、必死の抵抗を続けているようだ。ただし、スジャの北15kmのMalaya Loknyaあたりは、ロシアの攻勢により、ウクライナ軍は支配地域を失っている。総じて言えば、ロシアが優勢だが、戦線は遅々としている。
チャソフヤール(Chasov Yar Chasiv Yar)
チャソフヤールはバフムトの西10㎞、Toretskの北20㎞、コンスタンチノフカの北東10㎞にある。
中心部の耐火レンガ工場と、その西隣の高層ビル群の攻防が焦点。耐火レンガ工場はロシア軍が制圧した後、ウクライナ軍が奪回するも、再びロシア軍が制圧。この後、ウクライナ軍が一部を再奪回したとの情報もあったが、現在は、ほぼ全体をロシア軍が制圧している模様。
西隣の高層ビル群は、おおむねウクライナ軍が支配しているが、南部をロシア軍が制圧している。さらに、北部隣接地域はロシア軍が支配しており、高層ビル群の西は池になっているので、ウクライナ軍は包囲された形になっている。こうなると、陥落は時間の問題と言ってよいだろう。
ポクロフスク(Pokrovsk)
ロシア軍による包囲が進んでいる。
ポクロフスクの西にあるUdachneの一部をロシア軍が制圧したが、ウクライナ軍が追い出したとの情報がある。Udachneを取られると、ドニエプロペトフスク州境界まで、小集落が一つあるだけなので、ウクライナ軍としては死守したいところだが、物資・人員不足のウクライナ軍が持ちこたえるのは無理だろう。
Velyka Novosilka
今月中ごろ、ロシア軍がVelyka Novosilkaに隣接するVremivkaに入ったとの情報があった。数日後、Vremivkaはロシア軍が制圧し、いまではVelyka Novosilkaの東部から侵入している。ウクライナ兵は北西部の川を使って、なんとか逃げだしている模様。これほど早く、Velyka Novosilkaが陥落寸前になったのはどうしてなのか、理解できない。物資・人員不足に加えて、ウクライナ兵の士気が低下しているのだろうか。
追記(1/24):
Velyka Novosilkaのウクライナ軍が南北に分断され、南側のウクライナ軍が包囲されたとの情報がある。Velyka Novosilkaの南部には高い建物はほとんどなく、ここを死守する理由はあまりないだろう。南部ウクライナ軍が包囲されたとの情報が事実ならば、包囲される前に、なぜ脱出しなかったのか。よほどの作戦ミスだろうか。
クルスク
1月に入って、スジャ南のMakhnovkaをロシアが制圧したが、ウクライナが奪回した模様。スジャが陥落すると、クルスクのウクライナ軍は終わるので、必死の抵抗を続けているようだ。ただし、スジャの北15kmのMalaya Loknyaあたりは、ロシアの攻勢により、ウクライナ軍は支配地域を失っている。総じて言えば、ロシアが優勢だが、戦線は遅々としている。
チャソフヤール(Chasov Yar Chasiv Yar)
チャソフヤールはバフムトの西10㎞、Toretskの北20㎞、コンスタンチノフカの北東10㎞にある。
中心部の耐火レンガ工場と、その西隣の高層ビル群の攻防が焦点。耐火レンガ工場はロシア軍が制圧した後、ウクライナ軍が奪回するも、再びロシア軍が制圧。この後、ウクライナ軍が一部を再奪回したとの情報もあったが、現在は、ほぼ全体をロシア軍が制圧している模様。
西隣の高層ビル群は、おおむねウクライナ軍が支配しているが、南部をロシア軍が制圧している。さらに、北部隣接地域はロシア軍が支配しており、高層ビル群の西は池になっているので、ウクライナ軍は包囲された形になっている。こうなると、陥落は時間の問題と言ってよいだろう。
ポクロフスク(Pokrovsk)
ロシア軍による包囲が進んでいる。
ポクロフスクの西にあるUdachneの一部をロシア軍が制圧したが、ウクライナ軍が追い出したとの情報がある。Udachneを取られると、ドニエプロペトフスク州境界まで、小集落が一つあるだけなので、ウクライナ軍としては死守したいところだが、物資・人員不足のウクライナ軍が持ちこたえるのは無理だろう。
Velyka Novosilka
今月中ごろ、ロシア軍がVelyka Novosilkaに隣接するVremivkaに入ったとの情報があった。数日後、Vremivkaはロシア軍が制圧し、いまではVelyka Novosilkaの東部から侵入している。ウクライナ兵は北西部の川を使って、なんとか逃げだしている模様。これほど早く、Velyka Novosilkaが陥落寸前になったのはどうしてなのか、理解できない。物資・人員不足に加えて、ウクライナ兵の士気が低下しているのだろうか。
追記(1/24):
Velyka Novosilkaのウクライナ軍が南北に分断され、南側のウクライナ軍が包囲されたとの情報がある。Velyka Novosilkaの南部には高い建物はほとんどなく、ここを死守する理由はあまりないだろう。南部ウクライナ軍が包囲されたとの情報が事実ならば、包囲される前に、なぜ脱出しなかったのか。よほどの作戦ミスだろうか。