ロシア進軍速度 ― 2025年04月03日
航空万能論GFは、『2024年とは異なる東部戦線の状況、如実にロシア軍の有効性が低下』としている。これは、DEEP STATE(ウクライナ人が運営する情報分析グループ)の説をもとにしている。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-situation-on-the-eastern-front-is-different-from-2024-and-the-effectiveness-of-the-russian-military-is-clearly-declining/
図はDEEP STATEの報告によるもので、2024年1月から2025年3月までの月ごとのロシア占領面積の推移。
この図から、『2024年とは異なる東部戦線の状況、如実にロシア軍の有効性が低下』と結論するのは、いったいどういう頭をしているのだろう。2004年の1~3月と2005年の1~3月を比べれば、2005年の方がロシア軍の進軍が向上していることが明白だ。確かに、2005年11月に比べると、その後、ロシア軍の進軍が低下していることが読み取れる。進軍には気象要因が大きい。ウクライナは日本より高緯度にあるため、冬の寒さが厳しいので冬季は進軍が低下する。また、平坦地が多く、水はけが悪いので、冬の終わりには氷が解けて、泥濘地と化し、機械化部隊の効力が低下する。
結局、図から読み取れることは『如実にロシア軍の有効性が向上しているが、気象の影響を受けている』ということだ。
小石川植物園 ― 2025年04月05日
小石川植物園 ― 2025年04月06日
本の紹介ー続・日本軍兵士 ― 2025年04月07日
本の紹介-ルポ 大阪・関西万博の深層 ― 2025年04月08日

朝日新聞取材班/著『ルポ 大阪・関西万博の深層 迷走する維新政治 』(朝日新書) (2025/2)
もうすぐ、関西万博が始まるが、今のところ、全く盛り上がっていない。このままでは、大失敗に終わる感じがするが、果たしてどうなるだろう。もっとも、1970年の大阪万博も、最初のころはそれほど盛り上がっていなかったが、徐々に人気が出て、終わりころは、会場に近づけないほどの混雑ぶりになったので、今回の万博も終わってみないことには評価できない。
本書は、関西万博開催のいきさつから始まって、ずさんな経費計画、海外パビリオンの建設遅れ、会場のガス場有髪等会場の問題と、関西万博の問題点を概観するもの。本書の著者は新聞記者のためか、文章は読みやすい。この万博は、維新によるカジノ計画が根底にあるので、初めからどこかうさん臭さを感じ、魅力を減退させている。
大阪万博は、日本に世界を紹介するもので、特に海外の最先端科学技術が興味の対象となった。筑波博は日本の最先端技術の展示が人気だった。愛知万博(地球博)は、地球環境と人類の未来に関心がもたれていたように感じる。これに対して、関西万博のテーマははっきりしない。実際に開催された後は、何が目玉になってゆくのだろう。
東京国立博物館 ― 2025年04月09日
Toretsk(ジェルジンスク)戦線 ― 2025年04月11日
今年、2月上旬、ロシア国防省はトレツクの解放を宣言した。
しかし、その後、たびかさなるウクライナ軍の侵入をゆるした。ウクライナ応援団はウクライナ軍が優勢に戦っているかのように主張していた。ウクライナ歩兵が小隊レベルの小集団で、縦深攻撃を繰り返し、多くの場合は、殲滅・撃退されていたのが実態だったようだが、実際のところはよくわからない。
ただし、秋~冬と比べれば、2月中旬以降、クルスク方面を除き、ロシア軍の進軍速度は低下している。この時期、気温は氷点を上下しているので、路面の状況が悪化し、機械部隊の動きが鈍くなるため、装備に劣る歩兵主体のウクライナ軍にも、戦闘の余地が生まれているのだろう。
昨日、Toretsk北西8㎞のPleshchiivka(あるいはNelipivka)にロシア兵が侵入したとの情報がある。ドローンやミサイル攻撃ならば特に驚くことはないが、兵士の侵入となると、Toretskにつながる道路(T0516)をロシア軍が支配した可能性がある。もし、そうならば、この先にあるKostyantynivka解放が視野に入ったことになる。もっとも、単に斥候が偵察に入っただけかもしれない。
今週いっぱい、ウクライナは低温傾向なので、路面状況はよくないはず。来週以降気温が上昇するが、泥濘地がすぐに乾くことはないから、ロシアの攻勢は、もう少し先になるだろう。
しかし、その後、たびかさなるウクライナ軍の侵入をゆるした。ウクライナ応援団はウクライナ軍が優勢に戦っているかのように主張していた。ウクライナ歩兵が小隊レベルの小集団で、縦深攻撃を繰り返し、多くの場合は、殲滅・撃退されていたのが実態だったようだが、実際のところはよくわからない。
ただし、秋~冬と比べれば、2月中旬以降、クルスク方面を除き、ロシア軍の進軍速度は低下している。この時期、気温は氷点を上下しているので、路面の状況が悪化し、機械部隊の動きが鈍くなるため、装備に劣る歩兵主体のウクライナ軍にも、戦闘の余地が生まれているのだろう。
昨日、Toretsk北西8㎞のPleshchiivka(あるいはNelipivka)にロシア兵が侵入したとの情報がある。ドローンやミサイル攻撃ならば特に驚くことはないが、兵士の侵入となると、Toretskにつながる道路(T0516)をロシア軍が支配した可能性がある。もし、そうならば、この先にあるKostyantynivka解放が視野に入ったことになる。もっとも、単に斥候が偵察に入っただけかもしれない。
今週いっぱい、ウクライナは低温傾向なので、路面状況はよくないはず。来週以降気温が上昇するが、泥濘地がすぐに乾くことはないから、ロシアの攻勢は、もう少し先になるだろう。