ロシア進軍速度2025年04月03日

 
航空万能論GFは、『2024年とは異なる東部戦線の状況、如実にロシア軍の有効性が低下』としている。これは、DEEP STATE(ウクライナ人が運営する情報分析グループ)の説をもとにしている。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-situation-on-the-eastern-front-is-different-from-2024-and-the-effectiveness-of-the-russian-military-is-clearly-declining/
図はDEEP STATEの報告によるもので、2024年1月から2025年3月までの月ごとのロシア占領面積の推移。
 
この図から、『2024年とは異なる東部戦線の状況、如実にロシア軍の有効性が低下』と結論するのは、いったいどういう頭をしているのだろう。2004年の1~3月と2005年の1~3月を比べれば、2005年の方がロシア軍の進軍が向上していることが明白だ。確かに、2005年11月に比べると、その後、ロシア軍の進軍が低下していることが読み取れる。進軍には気象要因が大きい。ウクライナは日本より高緯度にあるため、冬の寒さが厳しいので冬季は進軍が低下する。また、平坦地が多く、水はけが悪いので、冬の終わりには氷が解けて、泥濘地と化し、機械化部隊の効力が低下する。
結局、図から読み取れることは『如実にロシア軍の有効性が向上しているが、気象の影響を受けている』ということだ。

小石川植物園2025年04月05日

 
小石川植物園のサクラが満開です。保育園の子供が来ていました。

 
園内には、オオシマザクや、ヤマザクラ、サトザクラなどもあるけれど少なく、多くはソメイヨシノ。植物園なのだから、もっといろいろな桜を植えてほしい。
 
ツツジ園はツツジの色々な種があります。園芸品種でないところが植物園らしくて好ましい。
  
うんと大きいトキワマンサクはまだ開花していなかったけれど、通路反対側のトキワマンサクが咲いていました。
 
タラヨウはまだツボミ。
 
入り口近くにあるオキナワハイネズが咲いていましたが、地味なのであまり見る人はいない。

小石川植物園2025年04月06日

小石川植物園の温室でも、いろいろな花が咲いています。
 
温室のセンカクツツジの鉢植えが咲いています。センカクツツジは、りっぱな露地植えがあるのだけれど、こちらは咲いているのを見たことがない。
 
ラン温室にはヒスイラン(Vanda)の派手なのが咲いています。
 
キョウチクトウ科ホヤ属もいくつか咲いています。
 
コウトウシュウカイドウ。八重山から台湾・フィリピンの自生種。台湾の東にある蘭嶼をかつては紅頭嶼と呼んでいたので、それにちなむ名称だろう。


本の紹介ー続・日本軍兵士2025年04月07日

 
吉田裕/著『続・日本軍兵士―帝国陸海軍の現実』(2025/1)中公新書
 
 近代日本史学者・吉田裕教授の近著。
 本の内容は、日本軍兵士の栄養補給を中心に、明治以降敗戦までの日本軍の歴史を説明するもの。戦争の推移の説明が詳しく書かれており、近代日本戦史の知識がなくても容易に読める記述になっている。また、文章も読みやすい。
  
章ごとの目次を示す。
序章 近代日本の戦死者と戦病死者
第1章 明治から満州事変まで
第2章 日中全面戦争下
第3章 アジア・太平洋戦争末期
第4章 人間軽視

本の紹介-ルポ 大阪・関西万博の深層2025年04月08日

 
朝日新聞取材班/著『ルポ 大阪・関西万博の深層 迷走する維新政治 』(朝日新書) (2025/2)

 もうすぐ、関西万博が始まるが、今のところ、全く盛り上がっていない。このままでは、大失敗に終わる感じがするが、果たしてどうなるだろう。もっとも、1970年の大阪万博も、最初のころはそれほど盛り上がっていなかったが、徐々に人気が出て、終わりころは、会場に近づけないほどの混雑ぶりになったので、今回の万博も終わってみないことには評価できない。

 本書は、関西万博開催のいきさつから始まって、ずさんな経費計画、海外パビリオンの建設遅れ、会場のガス場有髪等会場の問題と、関西万博の問題点を概観するもの。本書の著者は新聞記者のためか、文章は読みやすい。この万博は、維新によるカジノ計画が根底にあるので、初めからどこかうさん臭さを感じ、魅力を減退させている。
 
 大阪万博は、日本に世界を紹介するもので、特に海外の最先端科学技術が興味の対象となった。筑波博は日本の最先端技術の展示が人気だった。愛知万博(地球博)は、地球環境と人類の未来に関心がもたれていたように感じる。これに対して、関西万博のテーマははっきりしない。実際に開催された後は、何が目玉になってゆくのだろう。

東京国立博物館2025年04月09日

ハローキティ―展も終わって、博物館は通常に戻った感じがする。ハローキティ―展は客層が違っていた。今日は、高齢外国人が多かったようだ。表慶館は休館中。
 
本館一階の彫刻室がリーニューアルされた。入ると平安時代の仁王像(金剛力士立像)が出迎える。写真は、右側の阿形像。


Toretsk(ジェルジンスク)戦線2025年04月11日

 今年、2月上旬、ロシア国防省はトレツクの解放を宣言した。
 しかし、その後、たびかさなるウクライナ軍の侵入をゆるした。ウクライナ応援団はウクライナ軍が優勢に戦っているかのように主張していた。ウクライナ歩兵が小隊レベルの小集団で、縦深攻撃を繰り返し、多くの場合は、殲滅・撃退されていたのが実態だったようだが、実際のところはよくわからない。
 ただし、秋~冬と比べれば、2月中旬以降、クルスク方面を除き、ロシア軍の進軍速度は低下している。この時期、気温は氷点を上下しているので、路面の状況が悪化し、機械部隊の動きが鈍くなるため、装備に劣る歩兵主体のウクライナ軍にも、戦闘の余地が生まれているのだろう。
 昨日、Toretsk北西8㎞のPleshchiivka(あるいはNelipivka)にロシア兵が侵入したとの情報がある。ドローンやミサイル攻撃ならば特に驚くことはないが、兵士の侵入となると、Toretskにつながる道路(T0516)をロシア軍が支配した可能性がある。もし、そうならば、この先にあるKostyantynivka解放が視野に入ったことになる。もっとも、単に斥候が偵察に入っただけかもしれない。
 今週いっぱい、ウクライナは低温傾向なので、路面状況はよくないはず。来週以降気温が上昇するが、泥濘地がすぐに乾くことはないから、ロシアの攻勢は、もう少し先になるだろう。

カントウタンポポ2025年04月12日

 
東京・小石川植物園には、いたるところにタンポポが咲いている。写真は、水路わきの物。苞の付き方から見て、在来のカントウタンポポのようだ。栽培しているものを除いて、関東地方のタンポポはほとんどが外来のセイヨウタンポポなので、珍しい。小石川植物園内をあちらこちら探したが、セイヨウタンポポは見つからなかった。

Bulbophyllum ambrosia2025年04月13日

 
小石川植物園の温室(ラン温室ではない)に、ニュウメンランかヒスイランの雰囲気のような花が咲いていた。
『Bulbophyllum ambrosia』とあるので、マメヅタランの一種らしい。

本-ポスト社会主義の政治2025年04月15日

 
松里公孝/著『ポスト社会主義の政治 ポーランド、リトアニア、アルメニア、ウクライナ、モルドヴァの準大統領制』ちくま新書 (2021/3)
  
あまり興味のある内容ではなかったのでタイトルと表紙だけ。

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