ポクロフスク(クラスノアルメスク)解放 ― 2025年12月02日
ポクロフスクはドネツク市北西部にある交通の要衝。1年以上前から、ここの攻防が焦点だった。
2025年12月1日、ロシア軍はポクロフスク市を完全制圧し戦闘を終結させた。ネット上には、Pokrovsʹka Misʹka Rada(ポクロフスク市役所)付近を自由に歩き回るロシア兵の動画が多数投稿されている。
ただし、ポクロフスクの隣市ディミトロフ北部には、いまだに、包囲されたウクライナ兵が立てこもっている。これらのウクライナ兵が安全に脱出する可能性はない。11月上旬、ウクライナ軍は悪名高きアゾフ連隊の兵士十数名を包囲地に入れた。一般ウクライナ兵がロシア軍に投降あるいは逃亡しそうになった時に、背後から射殺するための人員と思われる。このため、ディミトロフ市解放はもう少し時間が必要だ。
2025年12月1日、ロシア軍はポクロフスク市を完全制圧し戦闘を終結させた。ネット上には、Pokrovsʹka Misʹka Rada(ポクロフスク市役所)付近を自由に歩き回るロシア兵の動画が多数投稿されている。
ただし、ポクロフスクの隣市ディミトロフ北部には、いまだに、包囲されたウクライナ兵が立てこもっている。これらのウクライナ兵が安全に脱出する可能性はない。11月上旬、ウクライナ軍は悪名高きアゾフ連隊の兵士十数名を包囲地に入れた。一般ウクライナ兵がロシア軍に投降あるいは逃亡しそうになった時に、背後から射殺するための人員と思われる。このため、ディミトロフ市解放はもう少し時間が必要だ。
クピャンスク解放 ― 2025年11月21日
Mala Tokmachka 解放 ― 2025年11月17日
ロシア軍は、サポロージェ州オレホボ市の隣にあるMala Tokmachkaを解放したようだ。さらに、オレホボ市東部にロシア軍が進軍しているとの情報もある。
オレホボはトクマクを通ってクリミアに至る道路のウクライナ支配地区の拠点であるため、ウクライナ軍はここを要塞化している。2023年に、ウクライナ軍大攻勢が叫ばれたとき、ウクライナ軍による攻勢が最も活発だった場所が、オレホボ南側だった。これに対して、ロシア軍はRobotyneの南に第一防衛線を、トクマク周辺に第二防衛線を、さらに南に第三防衛線を敷いた。ウクライナ軍は大攻勢によりRobotyneまで到達したが、第一防衛線すら突破できずに敗退した。これにより、ウクライナ軍の勝利は事実上なくなった。
一昨日、Mala Tokmachkaをロシア軍が占領した模様。
オレホボ東部では、Huliaipoleの攻防が話題になっている。Huliaipoleは、現在はウクライナ軍が支配しているが、数キロ東にはロシア軍が迫っており、また、Huliaipoleを守備しているウクライナ軍は弱小兵力のようだ。Mala Tokmachkaに加えて、Huliaipoleが陥落すると、オレホボへの圧力が強まる。
現在、ドネツク州ポクロフスクとハリコフ州クピャンスクの陥落が焦点となっている。ウクライナ軍はここに精鋭部隊を送っているようで、ザポロージェ戦線は手薄になっている模様。しかし、オレホボが陥落するとザポロージェ市まで、ろくな防衛拠点は無いので、ザポロージェ州全体の陥落も視野に入ってくる。
ポクロフスク解放間近 クピャンスク東部解放 ― 2025年11月12日
ポクロフスクはドネツク市北西部にある交通の要衝。1年以上前から、ここの攻防が焦点だった。
現在、ポクロフスク市の全域をロシア軍が支配している。ただし、ここはビルが多く、敗残ウクライナ兵がビル内や地下に潜んでいるので、しばらくの間は掃討作戦が続く。
東隣のミルノグラードのウクライナ兵は包囲され、ドローンによる補給が細々行われているだけで、兵員交代はできない状況にある。この地域に対して、ロシア軍は再三にわたって投稿勧告ビラを投下している。ただし、ロシア軍の包囲は完全なものではないので、闇や雨天に乗じて、北西方向に脱出することは不可能ではない。また、ウクライナ軍は11月初旬に、ロディンスコエ北部を奪回した。ここは畑や荒地で、ロシア軍の支配が弱かった地域である。ここをウクライナ軍が奪回したため、ミルノグラードで包囲されているウクライナ兵が、北方向に脱出する可能性が出ている。この場合、ロシア軍支配地域を通らなくてはならないが、荒地が多いので、悪天候に乗じれば、何とか脱出する可能性はある。ただし、いずれのしても、ウクライナ兵が安全に脱出できる可能性はないので、生存意志が強いウクライナ兵はロシア軍に投降するしかないだろう。ただし、この場合は、ウクライナ軍に背後から射殺される可能性が高い。
クピャンスクはハリコフ州東部の都市で、オスキル川によって、東西に分かれる。このうち、市東部地域をロシア軍が解放したとの情報がある。ただし、西地区に比べ、東地区は広くない。
ポクロフスク解放間近 ― 2025年11月07日
11月7日は革命記念日。
ロシア軍は、ポクロフスクの90%以上を解放した。残るは、北部の畑地のみ。隣市のミルノグラードでは数百人のウクライナ兵が包囲されている。北西方向に脱出の可能性はあるが、ポクロフスクとの中間にあるリヴネ村にロシア軍が入ったので、脱出の可能性は少なくなりつつある。ただし、天気予報では11日には雨が降るので、雨天の暗闇に乗じて北西に走れば助かる可能性はあるだろう。
ポクロフスク、完全解放へ ― 2025年11月03日
本の紹介―ウクライナ戦争後の世界秩序 ― 2025年10月27日
下斗米信夫/著『ウクライナ戦争後の世界秩序』(2025/6)集英社
ソ連・ロシア地域の政治史が専門の下斗米伸夫・法政大学名誉教授による、ウクライナ戦争の解説書。
タイトルは「ウクライナ戦争後」となっているが、本の2/3はウクライナ戦争やロシア・ウクライナ史の解説に充てられている。
テレビ番組で、ロシアウクライナ戦争を解説している専門家の多くは、ロシア・ウクライナ史やロシア・ウクライナ政治に対する知識が乏しいと感じられる人が多く、単なるウクライナ応援プロパガンダになっている場合が多い。こうした中、本書は、ロシア政治史が専門の学者の著書のため、ウクライナ戦争に対して、客観的事実の記述が多く、この戦争を正しく理解する上で有益だ。
ウクライナ戦争の開始を、2022年のロシアの侵攻とする見解と、2014年のマイダンクーデターとする見解がある。前者は、歴史を近視眼的に見る立場で、ウクライナ応援団に多い。後者は、ロシア関連地域の歴史研究者などに多いが、親ロ派、親ウ派どちらとも限らない。本書の著者は後者の立場のようだ。また、マイダンクーデターに対して、米国(USAID,CIA)の関与がどれだけあったのか諸説あるが、著者は米国とウクライナ親NOTO派勢力によって起こされたとしており、親ロ派の主張に近い。ただし、2022年のロシアによる進攻を批判しており、この点では親ロ派とは言えない。
本書のタイトルは「ウクライナ戦争後の世界秩序」となっている。本書の後半1/3はウクライナ戦争が東西冷戦とは異なる事を説明した後、今後の展望として、グローバルサウスあるいはBRICSの経済発展を指摘し、西側世界の相対的弱体化を指摘している。
著者の見解でいただけない点がある。2022年のロシア進攻に際して「プーチンは3日で狩猟できると考えていた」と書いている。著者は読心術でプーチンの心を読んだとでもいうのだろうか。全くばかげた記述だ。プーチンは、人なのだから、ウクライナ進攻に際して、3日で終わる可能性も、もっとかかる可能性も、いろいろな可能性を考えたに違いない。当たり前ではないか。そして、それぞれ起こった事態に対して、適切な対応をとった。
ポクロフスク解放間近 ― 2025年10月19日
ポクロフスクはドネツク市北西部にある交通の要衝。1年以上前からここの攻防が焦点だった。
ロシア軍が、ポクロフスク市街に大規模突入したとの情報が多い。ロシア軍は、夏ごろから、頻繁に市内に突入していたけれど、この時は、小規模部隊によるもので、占領を目的としてはいなかった。しかし、今回の突入は、これまでと異なり、全市に渡って大規模な攻撃のようだ。
図は、ロシア側Divgenによるもの。オレンジがロシア占領地で、濃いオレンジが新たに占領した地域。水色がウクライナ占領地で、白は交戦地。Divgenの地図で、どちらかの占領地になっていても、完全な支配が確立されて侵入を許さない状況を意味しているわけではない。特に、どちらかの占領地になっている場所でも、どちらの軍もいないほぼ無人の荒地・畑地の場合もある。
ロシア軍が、ポクロフスク市街に大規模突入したとの情報が多い。ロシア軍は、夏ごろから、頻繁に市内に突入していたけれど、この時は、小規模部隊によるもので、占領を目的としてはいなかった。しかし、今回の突入は、これまでと異なり、全市に渡って大規模な攻撃のようだ。
図は、ロシア側Divgenによるもの。オレンジがロシア占領地で、濃いオレンジが新たに占領した地域。水色がウクライナ占領地で、白は交戦地。Divgenの地図で、どちらかの占領地になっていても、完全な支配が確立されて侵入を許さない状況を意味しているわけではない。特に、どちらかの占領地になっている場所でも、どちらの軍もいないほぼ無人の荒地・畑地の場合もある。
クピャンスク解放 ― 2025年10月17日
タイトルは、少し気が早い。
クピャンスクはハリコフ州東部の都市。5㎞四方程度の都市だが、南部の600m四方の市街地と若干の周辺地区を残して、ロシア軍が解放した。未開放地区には、多少のウクライナ兵が立てこもっているが、掃討されるのは時間の問題だ。
クピャンスクはハリコフ州東部の都市。5㎞四方程度の都市だが、南部の600m四方の市街地と若干の周辺地区を残して、ロシア軍が解放した。未開放地区には、多少のウクライナ兵が立てこもっているが、掃討されるのは時間の問題だ。
本の紹介ーウクライナ戦争 即時停戦論 ― 2025年10月16日
和田春樹/著『ウクライナ戦争 即時停戦論』平凡社新書(2023/8)
2022年2月、ロシアがウクライナに進攻すると、和田春樹をはじめとする、ロシア・ウクライナ史が専門の学者ら14人は、3月に、即時停戦を求める声明を出した。14人は、以下の学者。
伊東孝之(北海道大学名誉教授) 加納格(法政大学元教授) 塩川伸明(東京大学名誉教授) 富田武(成蹊大学名誉教授) 藤本和貴夫(大阪経済法科大学元学長) 和田春樹(東京大学名誉教授) 加藤史朗(愛知県立大学名誉教授 梶浦篤(電気通信大学教授) 豊川浩一(明治大学教授) 長與進(早稲田大学名誉教授) 西成彦(立命館大学名誉教授) 羽場久美子(青山学院大学名誉教授) 毛里和子(早稲田大学名誉教授) 吉田浩(岡山大学准教授)
声明は、日本・中国・インド政府が和平を仲介することを求めるもので、日本政府・ロシア大使館には伝えたが、特に考慮された様子はなく、また、マスコミの関心も得られず、影響力はなかったようだ。テレビの解説等では、ウクライナ応援団の学者らが出演し、ウクライナ応援言説を繰り返しており、和平を求める学者らの見解は完全に無視されていた。
本書は、ロシア側あるいはウクライナ側の見解ではなく、中立的に事実を説明し、即時停戦を求めるもの。このような冷静中立の見解は、今の世界では影響力を持たないようだ。
以下、目次を記す
第1章 戦争が起れば「即時停戦」を求めるのは当然だ!
第2章 プーチンは世界征服をたくらんではいない
第3章 ロシアとウクライナは一つの国だった
第4章 即時停戦と三国仲裁を求める声明
第5章 米国主導の戦争―?「新しい戦争」が始まった
第6章 改めて即時停戦、中印による仲裁を求める!
第7章 戦争の渦中で起きたテロルという衝撃
第8章 停戦実現に向けた提言――朝鮮戦争での事例から考える
第9章 准世界戦争化の時代に突入した
第10章 Ceasefire Now! ――世界中で広がる「今こそ 停戦を!」の声





