甲状腺がん-チェルノブイリと福島2016年03月21日

 
本の紹介  岩波「世界」2016年3月号
 
 チェルノブイリ原発事故では事故後5年後に甲状腺がんが発生したとの都市伝説がある。福島では、事故後3年から小児甲状腺がんが激増している。福島大学医療関係者や放射線医療専門家の中には、チェルノブイリの都市伝説に基づいて、事故後5年しないうちの甲状腺がんは原発の影響ではないとの主張が見受けられる。
  
 岩波「世界」2016年3月号には、ロシア研究者・尾松亮氏の論文「チェルノブイリ被災国の知見は生かされているか」が掲載されている。尾松氏は2011年のロシア政府報告書内容を紹介することにより、チェルノブイリ原発事故では事故の翌年から小児甲状腺がんが増大していると説明している。
 
 現在、福島で激増している小児甲状腺がんの原因は、普通の頭で考えたら、原発事故の初期に放射性ヨウ素に被爆したことが原因と思うでしょう。原発事故当時、浪江町民は、汚染が激しい津島に数日滞在したし、飯館村では数か月とどまったのだから。

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