間宮林蔵記念館2010年01月24日



 茨城県の間宮林蔵記念館を見学しました。入場無料です。
 展示パネルの説明文には、間宮林蔵には子供がいなかったと書かれています。実際には、アイヌとの間に一女があって、北海道アイヌ協会の間見谷氏が御子孫です。間宮林蔵は日本の英雄なので、土人との間に子供があっては、日本民族の矜持が許さなかったのでしょうか。今は、そんな時代ではないので、アイヌとの間に子供があったことは、秘密ではありません。

本の紹介-残置諜報員の記録2010年01月25日



残置諜報員の記録―ソ連治下、エトロフ島に於ける三年三ヵ月 (前編)  高田弥彦/著 講談社出版サービスセンター(1990.1 )
同じ内容の本に、『エトロフ島の俄教師の手記 ソ連軍進駐下の三年三ヶ月  高田弥彦/著 文芸社(2003.1.15) 』がある。
『残置諜報員の記録』は初版で、『エトロフ島の俄教師の手記』は改定新版。両者の内容はほとんど違わない。
著者は、敗戦当時、エトロフ島で残置諜報員として現地除隊となり、ソ連進駐後は豊浜で現地小学校の教師を務める。翌年2月には天寧に移り、校長としてソ連軍政当局との折衝に当たった。11月にソ連が民政に移管し、紗那が行政府になると、入里節に写って小学校教師を務めた。
『残置諜報員の記録』は、このうちの、豊浜・天寧時代の1年数ヶ月の記録。入里節時代の記述は無い。『エトロフ島の俄教師の手記』には、数ページ入里節時代の概要が書かれている。

「北方領土の日」反対!アイヌ民族連帯!の日2010年01月27日

2月7日は、「北方領土の日・反対、アイヌ民族連帯の日」です。
今年は、2月7日(日)に代々木上原の上原区民会館で、関東集会が開かれます。
http://www.labornetjp.org/labornet/EventItem/1263879827105staff01

アイヌモシリ:
 北海道は、かつてアイヌの共有地でしたが、明治政府はその多くを接収しました。ごく一部はアイヌ共有地として残されましたが、土人には共有地管理能力が無いとの理由で、北海道知事等に管理委託させました。これらの土地は、たとえば、次のような手法で、すべて、アイヌの手から奪われました。
 管理能力に優れた北海道知事は、ただ同然の地代で、支持者に貸し付け、結果として、税額を下回ることになり、不足分をアイヌに請求しました。しかし、アイヌは税金を支払えないので、共有地を日本人に安く売らせ、その金を税金として取り上げました。

間宮林蔵:
 旭川のアイヌ共有地は、1930年代に、アイヌから土地要求の提訴がなされた関係で、『旭川市旧土人保護地処分法』が制定されました。旭川でも、土人には共有地管理能力無しとの理由で、北海道知事等に管理委託され、土地の権利は消滅しました。
 間宮林蔵とアイヌとの間に生まれた子供の子孫は、旭川アイヌ協議会長を務めていました。



北方領土問題の説明はこちらを。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/index.htm

本の紹介-千島アイヌの軌跡2010年01月30日


千島アイヌの軌跡 ザヨンツ・マウゴジャータ/著 草風館 (2009/04)
 著者は、北海道大学・千葉大学で千島アイヌ研究を行っている。

 千島アイヌとは、北千島・占守島を中心に、北千島に居住してた100人ばかりのアイヌのこと。北海道アイヌとは異なった言語を持っていた。樺太千島交換条約以降に色丹島に強制移住させられ、そこで次第に人口を減らす。戦後の生き残りは日本に移住したが、千島アイヌ語を話すものはいなくなった。
 これまで、色丹島強制移住後の千島アイヌの状況を紹介する本はあったが、ロシア統治下の千島アイヌの研究はなされていなかった。本書は、日ロ双方の資料を基に、ロシア統治下から終戦までの千島アイヌのおかれた状況を詳細に研究している。

 本書第1章は、ロシア統治下の千島アイヌの話で、生活・習俗とロシア正教の普及とロシア化について記されている。

 第2章は樺太千島交換条約以降色丹島強制移住までの話。交換条約で北千島が日本の領土になると、これまでそこに住んでいた人たちは、ロシアに移住するか、日本人になるかの選択を求められた。北千島在住のアレウト人と12人の千島アイヌはロシアに渡った。他の千島アイヌは不在のため迎えの船に乗船できずに、千島に残留した。ロシアに渡ったアレウトや千島アイヌは何の援助も受けることなく、生活は困窮を極めた。12人の千島アイヌのうち生き残ったものは、全員が再び占守島に戻った。
 なお、1992年に北海道新聞の連載で、ロシアにわたった千島アイヌの中で、日本に戻らず、子孫がポーランドで暮らす人が紹介されている。著者のマウゴジャータは、ロシアの資料を検討した結果、この報道には否定的である。

 第3章は、色丹島強制移住後の話。この時期の千島アイヌの状況については、これまでも、いくつかの本が書かれている。

X型ピンセット2010年01月31日


100円ショップでX型のピンセット購入しました。普通のピンセットはつまむと閉じて離すと開くのですが、X型ピンセットは逆に、つまむと開いて離すと閉じます。

作りが悪く、かみ合わせがずれていたので、一部ヤスリで削りました。3000円かそれ以上で売られているX型ピンセットは、つまむ部分が細長くて、小さなビスも摘み易いが多いのですが、100円ショップのは、小さいネジには使えないようです。

* * * * * *

<< 2010/01 >>
01 02
03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

RSS