本の紹介ーウクライナ戦争 即時停戦論 ― 2025年10月16日
和田春樹/著『ウクライナ戦争 即時停戦論』平凡社新書(2023/8)
2022年2月、ロシアがウクライナに進攻すると、和田春樹をはじめとする、ロシア・ウクライナ史が専門の学者ら14人は、3月に、即時停戦を求める声明を出した。14人は、以下の学者。
伊東孝之(北海道大学名誉教授) 加納格(法政大学元教授) 塩川伸明(東京大学名誉教授) 富田武(成蹊大学名誉教授) 藤本和貴夫(大阪経済法科大学元学長) 和田春樹(東京大学名誉教授) 加藤史朗(愛知県立大学名誉教授 梶浦篤(電気通信大学教授) 豊川浩一(明治大学教授) 長與進(早稲田大学名誉教授) 西成彦(立命館大学名誉教授) 羽場久美子(青山学院大学名誉教授) 毛里和子(早稲田大学名誉教授) 吉田浩(岡山大学准教授)
声明は、日本・中国・インド政府が和平を仲介することを求めるもので、日本政府・ロシア大使館には伝えたが、特に考慮された様子はなく、また、マスコミの関心も得られず、影響力はなかったようだ。テレビの解説等では、ウクライナ応援団の学者らが出演し、ウクライナ応援言説を繰り返しており、和平を求める学者らの見解は完全に無視されていた。
本書は、ロシア側あるいはウクライナ側の見解ではなく、中立的に事実を説明し、即時停戦を求めるもの。このような冷静中立の見解は、今の世界では影響力を持たないようだ。
以下、目次を記す
第1章 戦争が起れば「即時停戦」を求めるのは当然だ!
第2章 プーチンは世界征服をたくらんではいない
第3章 ロシアとウクライナは一つの国だった
第4章 即時停戦と三国仲裁を求める声明
第5章 米国主導の戦争―?「新しい戦争」が始まった
第6章 改めて即時停戦、中印による仲裁を求める!
第7章 戦争の渦中で起きたテロルという衝撃
第8章 停戦実現に向けた提言――朝鮮戦争での事例から考える
第9章 准世界戦争化の時代に突入した
第10章 Ceasefire Now! ――世界中で広がる「今こそ 停戦を!」の声
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