コンスタンチノフカ解放 ― 2026年07月04日
コンスタンチノフカはロシアにより解放された模様。
ウクライナ・ロシア戦争は、現在、ロシア軍に極めて有利に進んでいる。
コンスタンチノフカはドネツクの北60㎞にある都市。
昨年12月、ドネツク州ポクロフスクが解放された後、コンスタンチノフカの解放が焦点となっていた。1か月ほど前、コンスタンチノフカはほぼ解放された。しかし、この時は、市内のビル地下などにウクライナ敗残兵が立てこもっており、また北西部は解放されていなかった。
ドネツク州の未解放大都市はスリャビンスクとクラマトルスクのみ。
ウクライナ・ロシア戦争は、現在、ロシア軍に極めて有利に進んでいる。
コンスタンチノフカはドネツクの北60㎞にある都市。
昨年12月、ドネツク州ポクロフスクが解放された後、コンスタンチノフカの解放が焦点となっていた。1か月ほど前、コンスタンチノフカはほぼ解放された。しかし、この時は、市内のビル地下などにウクライナ敗残兵が立てこもっており、また北西部は解放されていなかった。
ドネツク州の未解放大都市はスリャビンスクとクラマトルスクのみ。
本の紹介-明治政府と日露関係 ― 2026年07月06日
醍醐龍馬/著『明治政府と日露関係: 樺太千島交換条約とその時代』有斐閣(2025/12)
1875年、明治政府はロシアとの間で「樺太千島交換条約」を締結した。
本書は、この条約を締結するに至った状況を詳述する研究書。著者の博士論文がベースとなっているようで、内容は高度で、この分野に対するそれなりの予備知識がないと読めないだろう。日ロ関係史の研究書としては、長谷川毅/著『北方領土問題と日露関係』 があるが、本書も同様に高度な内容のため、一般的啓蒙書のつもりで読むと歯が立たない。
1855年、日露和親条約だ締結されるも、樺太に対する国境は定めることができず、これまでのしきたり通りとされた。1867年には樺太仮規則が締結されたが、この時も国境を定めることができなかった。日本は、樺太全島領有や、中間の北緯50度線を境界とすることなどを望んでいたが、実際には樺太へのロシア勢力の進出は盛んだったにもかかわらず、日本の進出は遅々として進まなかった。
本書は、樺太仮規則以降の戊辰戦争等の日本の北方状況から説明し、樺太放棄反対派だった副島種臣から樺太放棄論者の黒田清隆へ交渉責任者が変わったことや、榎本武明のサンクトペテルブルグでの状況など、日本の状況が詳述されている。また、条約締結の背景としてマリア・ルス号事件のロシア皇帝による国際仲裁裁判と、長崎稲佐ロシア村の話がある。
本条約でロシアは幌筵島を含む得撫島以北の全千島を日本に引き渡した。本書にはロシアが譲歩した背景の説明なども書かれているが、日本の状況に比べてずっと少ない。
なお、学術論文のため、参考文献の掲載も詳しい。
本-日本史はいかに物語られてきたか ― 2026年07月12日
河野有理/著『日本史はいかに物語られてきたか』新潮社(2026/5)
本書は、20名ほどの歴史学者・作家などにより、日本史がどのように語られてきたのか、歴史観を説明するもの。取り上げられている歴史学者や作家は全員が戦後の人。
私は、あまり歴史観に興味がないせいか、あまり興味が持てる内容ではなかった。
本の紹介-新仏教教団を学ぶ ― 2026年07月13日
島薗進、金澤豊/編『新仏教教団を学ぶ』法藏館(2026/1)
仏教系新興宗教の中には旧仏教と友好関係にあるものも多い。本書はこのような仏教系新興宗教の中から「孝道教団(天台宗系)」「立正佼成会(日蓮宗系)」「真如宛(真言宗系)」の3つの新興宗教を取り上げている。
本書は5章構成で、最初の章は宗教社会学者・島薗進による仏教系新興宗教の概説。2章から4章は、新興宗教の代表・幹部による各教団の説明。多くは、すでによく知られている内容なので、特に新味は感じられなかった。
第五章は、編集者と各教団の代表・幹部による対談。島薗進が質問して、3人が答える形となっている。
本書で取り上げている3つの新興宗教は、各宗信者の団体で 、現世利的傾向が強ようだ。また、本書で取り上げた3教団に限らないが、新興宗教一般に、信者による布教活動が行われ、この点が、普通の仏教寺院とは大きく異なる。
ところで、本書のタイトルでは「新仏教」となっているが、一般には「仏教系新興宗教」と呼ぶ人が多い。宗教社会学では「仏教系新宗教」ということが多い。新興宗教教団は悪いことをするものが多かったため、「新興宗教」という言葉には侮蔑的イメージが付いた。そこで、中立的立場で研究する場合に「新宗教」と言うようになった。ところが、新宗教教団は悪いことをしたり迷惑だったりと、社会的影響への内実は、あまり変わらないので、「新宗教」という言葉にも侮蔑的イメージが付いて来たようだ。このため、本書が対象としている孝道教団・立正佼成会・真如宛をまとめて新仏教と呼んだのだろうが、日本の新興宗教には、仏教と神道が混ざっており「新仏教」と言うにふさわしくないものが多い。このため、新仏教の言葉は日本の宗教を理解するうえで、あまりふさわしい言葉とは言えないように思う。
本の紹介ー曖昧な弱者の時代 ― 2026年07月26日
伊藤昌亮/著『曖昧な弱者の時代』岩波新書(2026/5)
本書は7つの章からなり、そのうちの6つの章は、岩波書店の月刊誌・世界に掲載されたものなので、すでに読んでいる人も多いと思う。
現在、日本社会において右傾化やヘイトスピーチの問題が注目されている。
本書はこの原因を解明するもので、X(旧Twitter)の投稿などを分析したものも多い。
本書によると、ネット右翼やヘイトスピーチの主体は、「中の下」の人たちだそうだ。
「下」の人たちには社会福祉が行くが、「中の下」は取られる一方で生活苦がのしかかる。立憲民主党は「下」の人への支援は熱心だが、「中の下」は取り残している。
ネット右翼やヘイトスピーチの人たちの心情はそういうところにあるのだろう。でも、実際の政治では「下」の人に福祉が行き届いてはいないし、東京と子育て支援などは「中の下」支援だろう。もっとも、国民民主党や参政党の人気は、「下」の切り捨てが、「中の下」の支援策に見えることからくるのだろう。
そういうことで、本書を読むと、昨今の、右傾化やヘイトスピーチの理由がわかるように感じる。