本の紹介-グルジア ― 2009年10月15日
ユーラシア・ブックレットから出版されたグルジア問題を扱った2書を読みました。いずれも、60ページあまりの薄い本です。
『グルジア現代史(前田弘毅/著) 』
『グルジア戦争とは何だったのか(大野正美/著)』
『グルジア現代史』の、多くの内容は、ソ連崩壊以降のグルジア政治の話で、シュワルナゼ時代と、サアカシビリ時代の話です。日本では、あまりなじみのない地域なので、おおまかな知識を得るためには役立ちます。
『グルジア戦争とは何だったのか』は、2008年8月8日に勃発した、グルジア正規軍の南オセチア侵攻と、ロシア軍の反撃を説明したものです。ただし、本の内容は、グルジア戦争の概要が書かれているに止まっています。戦争の詳細や、開戦の原因、サアカシビリの目論見等、ほとんど分っていないので、仕方ないことです。
当時の新聞報道では、混乱した状況を断片的に伝えるに過ぎなかったので、まとまって理解するためには、参考になります。