本の紹介-「想定外」の罠 ― 2011年10月12日
「想定外」の罠―大震災と原発 柳田邦男/著 文藝春秋 (2011/09)
福島原事故半年後に出版された本であるが、この事故原因への言及は少ない。
福島原事故に対して、斑目春樹先生のような原発関連学者や、政府・電力会社からは「想定外」の事故であったとの言い訳が盛んになされたことがある。
本書は、チェルノブイリ事故・スリーマイル島事故・JCO臨界事故等、核関連災害や、地震災害を取り上げ、それらの事故・災害が想定できなかったものではなくて、想定しなかった、あるいは、想定しないことにしていた災害であることを明らかにしている。著者は、報道記者として、これら災害の取材や災害原因の究明に当たってきた。本書は、これまで発表した論文の再掲であるが、一部、加筆・修正している。
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