維新はヒトラーを思い起こす(3)2022年02月10日

 「大坂」「大阪」の話の続きです。
 先の投稿では、明治10年代後半から20年代前半は「大坂」が多いと書きました。
http://cccpcamera.asablo.jp/blog/2022/02/08/9462234
 これは、大坂郵便局の郵便印の話で、別のところでは「大阪郵便局」も使われていました。写真は、返戻郵便物に貼付された付箋。付箋の郵便局表示は「大阪」で、押印された郵便印は「大坂」。
  
 戦後、漢字の簡略化がすすめられ、新字体が定められた。この結果、多くの地名は旧字・俗字を新字に改めた。しかし、大阪は俗字をそのまま使った。なぜ、改めなかったのだろう。しかし「阪」は当用漢字・人名用漢字ではなかったので、名前に付けることはできなかった。「阪」が人名に使えるようになったのは平成16年以降。
 
昭和21年11月5日 当用漢字表・・・「阪」は含まれない
昭和23年1月1日 戸籍法改正により名前に使える漢字が当用漢字に限られた
昭和56年3月23日 常用漢字表・・・「阪」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれない
平成12年12月8日 表外漢字字体表・・・常用漢字、人名用漢字以外の文字として「阪」の字体が収録されている
平成16年9月28日 改定人名用漢字表・・・「阪」が人名用漢字に採用され、名前に使えるようになった
平成22年11月30日 改定常用漢字表 ・・・「阪」は常用漢字表に含まれる

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