イワノスケ陥落2024年03月24日

 昨年5月、ロシア軍はバフムト(アルテモフスク)をウクライナから解放した。その後、ウクライナ軍はバフムトの西10㎞にあるチャソフヤールに2~3万の兵力を置いた。バフムトとチャソフヤールの中間地点がイワノスケ(クラスノエ)で、ウクライナ軍はここを前線基地としていた。
 今年2月17日にアブテエフカが陥落すると、その後、イワノスケでの戦闘が激化した。2月末にはイワノスケはほぼ陥落したが、今年は例年にない暖冬で、最低気温がプラスになると、ロシア軍の行動が制限され、ウクライナの反撃が強まった。しかし、ここ数日前から、イワノスケをロシア軍が完全支配しているとの情報が数多くある。また、チャソフヤールへの、ミサイル・ドローン攻撃が激化している模様。
 
 ドネツク北西のアブテエフカが2月17日に陥落すると、急遽ウクライナ軍はベルディチ・オルロフカ・トネンコエを結ぶラインに防衛線を引いたが、2月末には、ロシア軍の攻勢により多くがロシアの支配になった。しかし、気温の上昇とともに、ウクライナ軍の反転攻勢があり、これら地区の一部は、再びウクライナの支配になった。しかし、3月下旬になると、ベルディチ・オルロフカ・トネンコエのうち、ベルディチの一部を除いて、ロシア軍が支配している模様。
 ベルディチ・オルロフカの先には、セメノフカ村があり、ウクライナ軍が支配している。途中に川があるのでロシア軍が正面から攻略することは、この季節では難しい。このため、セメノフカ村を避けるか、側面から攻撃するのか、いずれかになるだろう。

* * * * * *

<< 2024/03 >>
01 02
03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

RSS