ポクロフスク戦線2025年07月17日

 
 7月に入って、ポクロフスク、ディミトロフ戦線が活発化している。
 
 1年以上前から、ポクロフスク戦線に関心がもたれていたが、今春以降はポクロフスクの北東50㎞のコンスタンチノフカ戦線が活発化し、ポクロフスク戦線はおとなしかった。しかし、今月になって、ポクロフスク戦線が活発化し、ロシア軍による包囲網が進んでいる。
 7月になってRazineを解放したロシア軍は、Rodyns'keに向けて進軍している模様。先日、ロシア軍の一部がRodyns'keに入ったとの情報があったが、これは斥候によるもので、占領したわけではない。もし、ここが解放されると、ウクライナはT0515の道路通行を失うことになる。Rodyns'keを制圧しなくても、東側のテリコン(ボタ山)をロシア軍が制圧すると、道路の交通はドローン攻撃にさらされる。もっとも、ウクライナ軍はすでに道路を網で覆い、ドローン攻撃を無効化しているとの情報もある。
 ポクロフスクへ通じる道路のうち、西に向かう自動車道E50と北へ向かうT0515、北西方向川沿いのO0525をロシアは制圧していない。ただし、O0525は狭い道路であり、E50もKotlyne付近に布陣するロシア軍の砲撃にさらされる危険性があり、T0515が制圧されると、ウクライナ軍の輸送能力は大きく低下する。
 今、ウクライナ軍は、ポクロフスク、ディミトロフを早期に放棄するか、最後まで抵抗を続け多大な犠牲を出すか、選択を迫られている。

 図の赤線はロシア・ウクライナ支配地域の境界線を描いたもの。しかし、前線は入り乱れて混乱するものだから、明確な境界線は存在しない。図の線はおおよその参考程度に思ってください。

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