謎の8月27日2008年08月27日

 
 正式終戦直前、ソ連は千島列島を占領しました。9月2日に出された連合軍の一般命令により、ソ連占領地となりました。日本が出版している、多くのソ連の千島占領過程の図では、ウルップ島のところに謎のJ字矢印が書かれていて、それが何を示しているのかの説明がありません。写真は、外務省発行『われらの北方領土』に記載された図です。
 J字矢印は何を意味しているのか、1年以上前、外務省のホームページに記入して質問したことが有ります。いまだに連絡ありません。数ヶ月前、外務省ロシア課に電話して、同じ質問をしました。「今、担当者がいないので、後日答える」とのことだったので、氏名・電話番号・住所を知らせました。いまだに連絡ありません。

8月27日の嘘:
 『千島占領ソ連軍はウルップ島に到達すると、択捉以南はアメリカの占領地であるため、8月27日に北転して帰った。その後、アメリカが来ていないと知ると、8月28日に択捉島を占領した。』との嘘が、まことしやかに語られたことがあります。海部・ゴルバチョフ会談で、海部はこれを事実として北方領土が日本の領土であることを主張しています。
 ところが、実際には、8月27日には、北千島占領ソ連軍は新知島にいて、ウルップに到達していませんでした。その前日の8月26日には、南千島占領を目的とした掃海艇第589号・590号が樺太大泊港から択捉島に向けて出航しています。

J字矢印は、いったい、何を意味しているのでしょう。なぜ、外務省は回答してくれないのでしょう。

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