本の紹介ー集中講義 大乗仏教 ― 2018年10月22日
佐々木閑/著『集中講義 大乗仏教』別冊100分de名著(2017/2)NHK出版
京都大学工学部出身の仏教学者・佐々木閑教授による大乗仏教の解説書。
本書は青年との対談の形式で書かれているが、内容は首尾一貫している。著者は理系知識のある仏教学者なので、本の内容は理路整然としていて、また事実をそのままに述べているので読みやすい。
釈迦の仏教は修業をして悟りを得ることを目的とした教えだったが、大乗仏教では、外に不思議な力を置いて、その力でブッダになれると釈迦の教えを大きく変えた。本書第一章にはこのように、仏教が大きく変質した、あるいは変質できた理由を説明する。
第2章以下はそれぞれ「般若経」「法華経」「浄土教」「華厳経と密教」について、仏教がどのように変化していったかを解説する。
最後の章では、日本の仏教に律がなかったことを指摘する。また、今後の宗教は、心に収斂するとの予想が述べられる。
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