ウクライナ、クルスク進攻2024年08月31日

 
 8月6日、ウクライナ軍はロシア領クルスク州に進攻し、深さ20~30㎞、幅50㎞程度の範囲を占領したと伝えられている。ウクライナ軍は、初日は数個大隊規模だったが、その後も侵入を繰り返し、最終的には数個旅団規模にのぼっている模様。これに対して、住民の多くは退避したようだが、ロシア軍の反攻は緩慢で、ウクライナ軍のさらなる進行もあまりなく、戦線は膠着しているようだ。
 ウクライナ軍が支配しているとされる地域の多くは、原野・畑に小集落が散在する僻地。ウクライナ軍支配地区で一番大きな町は、人口6000程度のスジャで、ここには、官庁、高等学校、銀行があり、これらの建物は3階か4階であるが、それ以外の建物はほとんど平屋か二階。
 ウクライナ兵士は、スジャ西部にあるピャチョロチカ食料品店の写真を時々投稿するので、ここがウクライナ軍支配であることは間違いないだろう。なお、この商店は平屋建て。スジャ東部をウクライナ軍が支配しているとの情報と、グレーゾーンとの情報がある。
 
 スジャの北西30㎞、国境から10㎞のところに、Snagost'がある。ここは、進攻当初からウクライナ軍支配地域と言われてきた。ところが、最近、RIA NOVOSTIには、Snagost'北の原野で殲滅されたウクライナ兵22名の動画が公開されている。写真は、動画の一コマの部分。
 ウクライナ軍が支配していると言っても、実態の多くは、無人の集落近くの原野に、ウクライナ兵数十人が潜んでいて、ロシア兵と出くわすと戦闘になる状況なのかもしれない。これならば、ロシアは、冬になって、ウクライナ兵の食料・装備が枯渇するのを待つ可能性がある。これは、ナポレオン戦争やナチスドイツとの戦争と同じだ。
 
 ウクライナのクルスク進攻は、多くの人員と兵力を犠牲にするだけで、何の成果もなく、完全敗北に終わる可能性がある。

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