渡来銭―大きい銭貨と小さい銭貨 ― 2010年09月19日
左:2倍に通用した元祐通宝。直径30mm、8.25g。
中:普通の元祐通宝。直径24mm、4.59g。
右:安南(ベトナム)で私鋳された元豊通宝。直径21mm、1.75g。
写真左のように、2倍以上に通用した大型貨幣があった。日本にも渡来しているけれど、通用していない。
写真中央は、普通の元祐通宝で、渡来銭として、鎌倉・室町時代に使われている。
写真右は安南で私鋳されたもの。安南では国家が鋳造した貨幣のほかに、私鋳されたものがあり、私鋳品には写真のように極端に小さく薄いものがある。安南銭は日本にも渡来しているけれど、こんなに小さいのは使われていない。
鎌倉・室町期には、大きいものや小さいものは、嫌われたようだ。
渡来銭の説明はこちら
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