ロシア進軍速度2025年04月03日

 
航空万能論GFは、『2024年とは異なる東部戦線の状況、如実にロシア軍の有効性が低下』としている。これは、DEEP STATE(ウクライナ人が運営する情報分析グループ)の説をもとにしている。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-situation-on-the-eastern-front-is-different-from-2024-and-the-effectiveness-of-the-russian-military-is-clearly-declining/
図はDEEP STATEの報告によるもので、2024年1月から2025年3月までの月ごとのロシア占領面積の推移。
 
この図から、『2024年とは異なる東部戦線の状況、如実にロシア軍の有効性が低下』と結論するのは、いったいどういう頭をしているのだろう。2004年の1~3月と2005年の1~3月を比べれば、2005年の方がロシア軍の進軍が向上していることが明白だ。確かに、2005年11月に比べると、その後、ロシア軍の進軍が低下していることが読み取れる。進軍には気象要因が大きい。ウクライナは日本より高緯度にあるため、冬の寒さが厳しいので冬季は進軍が低下する。また、平坦地が多く、水はけが悪いので、冬の終わりには氷が解けて、泥濘地と化し、機械化部隊の効力が低下する。
結局、図から読み取れることは『如実にロシア軍の有効性が向上しているが、気象の影響を受けている』ということだ。

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