ウクライナ-ロシア戦争 (チャソフヤール)2025年05月16日

 チャソフヤールはバフムトの西10㎞、Toretskの北20㎞、コンスタンチノフカの北東10㎞にある。
 2023年5月にバフムトが陥落した後、ウクライナ軍はここを防衛拠点としていた。チャソフヤールにおけるウクライナ軍最大の拠点は西地区の耐火レンガ工場だった。2024年秋、ロシア軍が耐火レンガ工場に到達し、2024年末ごろにはここを制圧した。耐火レンガ工場南西は高層ビル群で、ウクライナ軍はここを拠点として抵抗をつづけた。5月14日、西側高層ビル群もロシア軍が解放したとの情報がある。チャソフヤールの他の地域も、多くはロシア軍が制圧しており、ウクライナ軍が抵抗を続けられる場所は残っていない。
 長かったチャソフヤール攻防戦は終わりに近づいた。チャソフヤールやトレツクはコンスタンチノフカよりも標高が高いので、チャソフヤールが陥落すると、ウクライナ軍としては、コンスタンチノフカの保持が難しくなる。

ガステリア植え替え2025年05月13日


ガステリアを植え替えた。スリット鉢使用。
土は、赤玉小粒3、軽石細粒2、鹿沼細粒3、バーミキュライト1、燻炭0.5、ゼオライト0.5

ウクライナ-ロシア戦争2025年05月02日

クルスク解放完了
 4月26日、ロシア国防省はクルスク州のウクライナ軍掃討を完了したと発表した。これに対して、ウクライナはクルスク州内にはウクライナ兵がとどまっていることを理由に、ロシアの発表を否定した。
 常識的に、ウクライナ軍支配地域がなくなって、すべての地域がロシア軍支配になった場合を、完全解放というので、ウクライナの言い分は屁理屈にすぎない。クルスク州南部のGornalは民家まばらなへき地で、森林が多いため、ウクライナ敗残兵が森林地帯に逃げ込んでいることは事実だ。だからと言って、ウクライナが支配しているわけではない。また、この地域の国境はPsel川になっているところもあるが、(51.05, 35.217)などは、川の南側も一部ロシア領になっている。この場所は、民家はなく、多くは荒れ地なので、ウクライナ兵がここに徒歩でやってきて、ウクライナ国旗を立てた写真を撮影しても、ロシアは気が付かないだろう。だからと言って、ウクライナが支配していることにはならない。
 バフムト解放のときや、アウデーフカ解放のときも、ウクライナは同じようなことを言っていたが、ロシア軍の解放地域が拡大するにつれて、ウクライナの嘘は消滅した。
 
ポクロフスク戦線
 昨日、ロシア軍がポクロフスク市南部に突入したとの情報がある。ここに橋頭保を築くつもりなのか、単なる偵察行動なのか、今のところわからない。しかし、気温の上昇により、路面が乾いて来ているので、装備に勝るロシア軍の攻勢が活発化することは明らかだ。

本の紹介-<ロシア>が変えた江戸時代2025年04月24日

 
岩﨑奈緒子/著『<ロシア>が変えた江戸時代 世界認識の転換と近代の序章』吉川弘文館 (2024/11)
 
一般向けに書かれた本で、読みやすい。
 幕末期の日本近海には外国船が現れるようになり、海外情勢に対する関心が高まった。これまで、ヨーロッパ船は南かやってきたが、幕末になると、ロシア船が北からやってくるようになり、特にロシアへの関心が高まった。
 本書は主にロシアの来航と、それに対する幕府や市井の学者等の対応・研究などについて、詳しく書かれている。ラクスマン来航とレザノフ来航はともに国交を求めたものなので、幕府にとって極めて重要なことだった。両事件ともに本書ではそれなりに詳しく書かれている。両事件に対する幕府の応対の違いが、その後の日本外交に重要な影響を与えるわけであるが、違った理由の説明が少ないように感じた。もっとも、本書の目的は、ロシア来航やその対応の説明ではなくて、当時の国際情勢の中で、日本がどのように、それらを認識し、対応していったのかにあるのだろう。
 P76にラクスマンとの交渉で、蝦夷地が日本の内国ではないとの扱いをしたと説明している。著者は、この中で、蝦夷地の外部性をロシアに見せてしまった落とし穴であるとしている。しかし、蝦夷地が和人地でなかったことは、幕府にとって自明なことなので、落とし穴ということはないだろう。

ウクライナ北東部スムイ攻撃2025年04月16日

 
4月13日、ロシアは、ウクライナ北東部スムイ(Sumy)にミサイル攻撃し、数十人の死者が出た。当時、この場所では、ロシア領クルスク進攻で功績のあった兵士の顕彰式が行われていた。死者のうち20名程度はNATO軍人・元軍人だったとの情報がある。
 
 この攻撃に対して、日本の報道は相変わらずウクライナ側の報道を垂れ流すばかり。もう少し、自分で調べてから記事を書けばよいのに。産経新聞は『(ウクライナ)ウメロフ国防相は、日曜日に教会に向かう途中の市民を意図的に狙ったと訴えた』と報じている。
https://www.sankei.com/article/20250414-N5232EQXHBKAVJ43CBE2RVEQDM/
 日本の他の報道機関も同様な報道。たとえば、テレ朝ニュースは以下の報道をしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1849d9656b1eb83295832fa14cb34c899689dd7
 
 SNSには、被害状況の写真・動画が多数投稿されており、GoogleMapを使えば場所が特定できる。場所の経緯は(50.9058,34.7942)であり、そこはCongress Centre of SSU(大会議室)であることがわかる。産経新聞のように「教会に向かう途中の市民を意図的に狙った」のではなく、大会議室を狙ったことは、地図を見ればわかることだ。

本の紹介-カルトと対決する国2025年04月15日

 
広岡 裕児 (著)『カルトと対決する国 なぜ、フランスで統一教会対策ができたのか、できるのか』同時代社 (2024/8)

 フランスにおけるカルト対策の歴史、実態が詳しい。本のタイトルを見ると、日本との比較に主眼が置かれているような印象を受けるが、そうではない。日本でカルト対策ができなかった理由についても一応触れられてはいるが、詳しくない。
 この本、読みにくく感じた。フランス人の宗教に対する、私の知識が乏しいためなのか、著者の書き方のためなのか、良く分からなかった。いずれにしても、私がこの本の内容を十分理解したとは思えない。、
 
 新興宗教の教義はいかがわしいので、何らかの規制が必要だと考える人がいる。フランスでも、かつてはこのような考えがあったようだ。また、カルトは洗脳して、引きずり込んでいると考えた時代もあったそうだ。しかし、統一教会が洗脳しているわけではなく、逆洗脳に効果があったわけでもなかった。フランスでは、マインドコントロールの定義をして、このような行為を禁止することにより、統一教会のようなカルト対策が機能した。
カルト対策は、カルトを正しく理解して、「行為」規制することであって、「教義」「信仰」を規制することが対策ではない。ところが、法律で禁止する行為は、行為の内容が明白に記されるものなので、カルト側も対策を取って法律に抵触しないマインドコントロール技術を開発するだろう。そうなると、法律の対応は不十分なものとなる。フランスでは、このような傾向もみられるようだ。

本-ポスト社会主義の政治2025年04月15日

 
松里公孝/著『ポスト社会主義の政治 ポーランド、リトアニア、アルメニア、ウクライナ、モルドヴァの準大統領制』ちくま新書 (2021/3)
  
あまり興味のある内容ではなかったのでタイトルと表紙だけ。

Bulbophyllum ambrosia2025年04月13日

 
小石川植物園の温室(ラン温室ではない)に、ニュウメンランかヒスイランの雰囲気のような花が咲いていた。
『Bulbophyllum ambrosia』とあるので、マメヅタランの一種らしい。

カントウタンポポ2025年04月12日

 
東京・小石川植物園には、いたるところにタンポポが咲いている。写真は、水路わきの物。苞の付き方から見て、在来のカントウタンポポのようだ。栽培しているものを除いて、関東地方のタンポポはほとんどが外来のセイヨウタンポポなので、珍しい。小石川植物園内をあちらこちら探したが、セイヨウタンポポは見つからなかった。

Toretsk(ジェルジンスク)戦線2025年04月11日

 今年、2月上旬、ロシア国防省はトレツクの解放を宣言した。
 しかし、その後、たびかさなるウクライナ軍の侵入をゆるした。ウクライナ応援団はウクライナ軍が優勢に戦っているかのように主張していた。ウクライナ歩兵が小隊レベルの小集団で、縦深攻撃を繰り返し、多くの場合は、殲滅・撃退されていたのが実態だったようだが、実際のところはよくわからない。
 ただし、秋~冬と比べれば、2月中旬以降、クルスク方面を除き、ロシア軍の進軍速度は低下している。この時期、気温は氷点を上下しているので、路面の状況が悪化し、機械部隊の動きが鈍くなるため、装備に劣る歩兵主体のウクライナ軍にも、戦闘の余地が生まれているのだろう。
 昨日、Toretsk北西8㎞のPleshchiivka(あるいはNelipivka)にロシア兵が侵入したとの情報がある。ドローンやミサイル攻撃ならば特に驚くことはないが、兵士の侵入となると、Toretskにつながる道路(T0516)をロシア軍が支配した可能性がある。もし、そうならば、この先にあるKostyantynivka解放が視野に入ったことになる。もっとも、単に斥候が偵察に入っただけかもしれない。
 今週いっぱい、ウクライナは低温傾向なので、路面状況はよくないはず。来週以降気温が上昇するが、泥濘地がすぐに乾くことはないから、ロシアの攻勢は、もう少し先になるだろう。

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