本の紹介-分断と凋落の日本2024年02月27日

 
古賀茂明/著『分断と凋落の日本』講談社(2023/4)
 
 著者は元経済官僚。本書は、安倍政権下で、日本が停滞して、世界の発展から大きく取り残された状況について説明している。安倍政権全般について記載しているが、経済的観点が多い。本書の内容の多くは、すでによく知られたことと思われる。
 
 安倍晋三は成績優秀な家系のなかで、相当な落ちこぼれだった。こういうコンプレックスの塊みたいな人を国のトップに据えたのが誤りだったのだろう。

ナワリヌイの死因2024年02月26日

 
 ウクライナ国防省の情報部門のトップ、ブダノフ情報総局長は25日、記者団に対し、ロシアの刑務所で今月、死亡した反体制派の指導者、ナワリヌイ氏の死因について「がっかりさせるかもしれないが、われわれが知っていることは彼が血栓で死亡したということだ。確認されている」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240226/k10014370611000.html#anchor-01

さて、ブダノフ情報総局長は、この情報をどのようにして入手したのでしょう。

本の紹介-限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く2024年02月25日

  
指笛奏者/著『限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く』 リチェンジ (2023/9)
 
 2021年、アフガニスタンにタリバン政権が誕生すると、外国人の多くは出国した。日本人もすべてが出国して、一人もいなくなった。著者はタリバン支配のアフガニスタンに単身観光旅行した。本書はその時の記録。
 日本にはすごい人がいるもんですね。現在のアフガニスタンの様子がわかる素晴らしい旅行記です。でも、こういう内容は、新聞社などの報道機関が書くべきことではないのかなー。

本の紹介-般若心経は間違い?2024年02月21日

 
アルボムッレ・スマナサーラ/著『般若心経は間違い?』宝島社新書(2007/8)
 
 般若心経は260文字余りの短い経で、日本のお寺では浄土宗系などを除いて、頻繁に読まれている。葬儀の時などで読んだことのある人も多いだろう。
 般若心経の解説本は多いが、ほとんどは日本仏教の立場からの解説。本書は、上座部仏教の僧侶による解説なので、他の般若心経解説本とは一味異なる。また、般若心経解説書には、何を言っているのか分かりにくいものも多いが、本書の記述は明快で読みやすい。

 経の最初の部分「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空度一切苦厄 舎利子色不異空」までは、著者は同意しているが、この後の記述にはほとんど全く反対だ。そもそも、般若心経の後半は、おまじないの推奨なので、本来の仏教とは相いれない。上座部仏教が毛嫌いするのは当然だ。
 前半部分も、本書では手厳しい。日本では、頭で理解するのではなく「さとる」と教えることが多いが、著者が所属する上座部仏教は、論理による理解と修行の両方が重視されるため、経は理解しやすいことが当然視される。このため、何を言っているのか理屈で理解できない記述には否定的なのだろう。

 般若心経の評価は、以下の文章に簡潔にまとめられている。
 
 パーリ経典を読んで学ぶ人からみると、経典に値しないダラダラした作品で、欠点がたくさんあります。作者はただ適当に短くまとめてみようと思っただけで、そんなに真剣ではなかったようです。
 本人は「空」ということをわかっていないし、空の思想を理解してもいませんでした。そのことは、空を理解していたら使えない「na 無」という言葉を使ってしまっていることからもわかります。…この経典の作者はそれほど能力がなくて、何も立証せずにただ言葉を羅列したのです。
 おそらく『般若心経』は、もともと呪文を信仰している占い師、祈祷師のような人が書いたのでしょう。知識人のお坊さんが相手にしなかった、なんの立場もない祈祷師程度だと思います。呪文は誰でもありがたく信仰するので、書き写されて書き写されて、残っただけのことなのです。
 ということで結論です。『般若心経』は中身を勉強しなくてもいい経典です。そもそも中身がないし、論理的でもない。だから、意味がわからないことで困らなくてもいいのです。意味がわからないのは私たちの頭が悪いのではなくて、先生の頭が悪いからです。先生が私たちに教えるならば、「わかりやすく教えてくださいよ」と文句を言う権利が生徒たちにもあります。生徒たちが苦労して、できの悪い先生を守る必要はないのです。ですから『般若心経』がわからないのは、恥ずかしいことではありません。真剣に考えないことです。文化的な楽しみとして付き合うのが、害がなくて適切だと思います。(P102,103)

アヴデエフカ解放2024年02月18日

 ドネツクの北西にあるアヴデエフカ(アウディイウカ)はウクライナ・ネオナチの要塞になっていたが、2月17日、北部コークス工場を含めて、陥落した。北部コークス工場にロシア国旗を掲揚する動画が拡散してる。
 昨年5月にアルテモフクス(バフムト)が陥落して以来、ウクライナ最大の敗北。 
 ロシア軍は、昨年10月ごろから、アヴデエフカ掃討作戦を開始した。昨年来、暖冬傾向が続いていたが、今年1月下旬になると、寒波が襲来し、地面が凍結すると、ロシア軍は大攻勢に出た。暖冬に戻った、2月になっても、攻勢は続き、2月15日には、北部コークス工場を除いて、ほぼ解放した。ウクライナ軍最高司令官に就任したばかりのシルスキーは、2月17日にアヴデエフカの放棄を発表した。
 現在、ウクライナ軍はアヴデエフカの西5km近辺に防衛ラインを構築している模様。
 
 このほか、昨年5月に解放したアルティモフスク(バフムト)方面では、クロモボを完全制圧した後、西方に進軍し、現在はイヴァノフスケやボグダノフカ東部に進軍、チャソフヤールに迫る勢いにある。
 また、オリホフ方面では、昨年のウクライナ軍大攻勢により奪われたロボチネを再奪取する勢いである。ただし、この村にはあまり戦略的価値はないので、今後どうするのかは不明。
 ドネツク南西部のマリンカは、昨年5月以降解放済みであるが、昨年末以降、さらに西部に進軍している。
 
 チェチェンなど一部地域を除いて、ロシアでは伝統的に子供が少なく、青年の戦死が続くと、母親たちの反発が強くなり、政権は維持できなくなる。このため、厳冬期に地面が凍結して、戦車・戦闘車両の行動範囲が広がると、攻勢をかける。この時期は、兵器や弾薬の消耗戦により、兵員の死亡を少なくする。春になると泥濘期になるため、戦闘は停止する。春が終わって地面が乾いてくると、歩兵戦になるが、兵員の損失が大きいため、ロシアは防戦になる。
 ロシアの戦い方は、ナポレオン戦争・第二次大戦同様、冬の寒さを利用する。本来、ウクライナも同じ戦い方のはずだが、昨年、ウクライナは夏季に攻勢をかけ、多くの戦死者を出した。これは、兵力・弾薬に劣るウクライナとしては、兵士の命と引き換えに戦果を挙げる必要があったこと、および、ゼレンスキー大統領が選挙で再選される見込みがなく、国民の支持を考慮しなかったためである。

イヌノフグリ2024年02月17日

 
東京都文京区・小石川植物園の分類標本園にはイヌノフグリがある。
でも、オオイヌノフグリがあって、イヌノフグリが分からない。
写真は、どう見てもオオイヌノフグリ。

アヴデエフカ解放か2024年02月16日

 ドネツクの北西にあるアヴデエフカ(アウディイウカ)はウクライナ・ネオナチの要塞になっていたが、ロシア軍の攻撃により、北部コークス工場を除いて、事実上陥落した可能性がある。残るは、敗残兵の掃討。
 昨年5月にアルテモフクス(バフムト)が陥落して以来、ウクライナ最大の敗北。

本-ブッダという男2024年02月15日

 
清水俊史/著『ブッダという男 初期仏典を読みとく』 筑摩新書 (2023/12)
 
読むことを薦めない
 
 初期仏教の概略を知るために読むのならば、この点に関して、それほどおかしなことが書かれているわけでもないので、読んでも損はないかもしれないが、それならば、他書の方が良い。
 
 少し古い本だと、
 ベック/著、渡辺照宏/訳『仏教』(岩波文庫)
 渡辺照宏『仏教』(岩波新書)
などの名著があり、また、最近の本だと、以下の本など、読みやすいものがたくさんある。
 馬場海紀寿『初期仏教』(岩波新書)
 三枝充悳『仏教入門』(岩波新書)
 佐々木閑『仏教の誕生』(河出新書)
 
 さて、本書の場合は、著者がひねくれているのだろうか。本の帯には『誤謬と偏見を排し、その実像に迫る』とあるが、著者の思い込みが強い仏教論になっている。
 本書の前半では、P108の記述によると、『①ブッダは平和主義者であった、②ブッダは業と輪廻の存在を否定した、③ブッダは階級差別を否定し、平等思想を唱えた、④ブッダは女性差別を否定した、という四つのありがちな現代人ブッダ論を再検討し、そのいずれも歴史的文脈から外れることを明らかにしてきた。』とのことだ。
 著者は『ブッダは平和主義者であった』ことを否定している。著者は、平和主義者の定義を、絶対的に殺人者を嫌悪することと捉えているようだ。しかし、現実には、兵士もいるし、殺人の罪を犯した人もいる。殺人罪で服役している人に対して、宗教家が教戒師として、その後の生き方の相談に応じることは珍しくない。ブッダも宗教家なので、殺人についても、その後の心をどうするのかという、現実的指導を行っていたと推測され、著者の考える平和主義者の定義に従った行動をとることはなかっただろう。しかし、それは、ブッダが平和主義者でなかったとの根拠にはならない。他の②~④についても同様で、著者の勝手な定義からそれているので、そのような事実はなかったと強弁しているようで、まともな議論とは思えない。
 
 本書後半は、良く知られた初期仏教の解説なのだが、ここも、おかしなことが書かれている。明治以降になると、日本では、ブッダの教えはどのようなものっだったのか、考古学・文献学的な研究が行われている。このような研究成果に対して、著者は不満のようだ。
 『初期仏典に先入観なく向き合うことは不可能であり、そこからブッダの歴史的文脈を正確に読み出すことはきわめて困難である。(P116)』
 初期仏典になるべく先入観なく向き合い、そこから仏教の歴史的文脈を読みだすことは、私たち現代人にとって重要な研究だ。著者が、初めから放棄したいのならば、好きにすればよいことだが、他人の研究にケチを付けるのは、正しい態度ではない。
 P116に、あきれた記述がある。『仏弟子たちは、ブッダの生涯や事績を先入観なく羅列しようとしたのではなく、ブッダの偉大な先駆性を遺すために篤い信仰心を持ってこれを編纂した。』
 仏教は特許ではないのだから『先駆性』は必要ない。すべての宗教は、大なり小なり、それ以前の宗教や成立した時代・社会を反映しているもので、仏教も例外ではない。後代の弟子たちが残したものは、仏教のその社会における有用性であり、ブッダの教えも、その時代における有用性に価値があったものだ。このため、考古学・文献学的な研究が、ブッダや教団の教えの姿を解明する上で、有用であることは間違いない。

プーチン インタビュー2024年02月13日

タッカー・カールソンのプーチン インタビューが世界中で話題になっている。
公開された動画は英語。日本語字幕を付けている親切な人がいる。
https://twitter.com/tonakai79780674/status/1755821082861605280?s=46&t=bppLDNcdmSlkMH5sJGuzXA
 
青山貞一氏の翻訳は以下に掲載されている。
https://eritokyo.jp/independent/Ukraines-war-situation-aow4561.htm

軽石 細粒2024年02月07日

 
 多肉植物の用土に、軽石をメインに配合している。カインズの軽石小粒を使っていたのだけれど、小さい多肉には粒が大きすぎた。でも、軽石細粒がなかなか見つからなかった。
 セキチュー安中店に、瀬戸ヶ原の軽石砂細粒が売っていた。14リットルで600円程度と安い。
 軽石の大きさは2~4㎜程度。100㏄の重さは50g以下。保水量は50g以上。これだと、多肉植物の用土には、単体でも十分のように感じる。もちろん肥料分はないので、リキダスとマグアンプKを入れればよいだろう。

* * * * * *

<< 2024/02
01 02 03
04 05 06 07 08 09 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29

RSS