本の紹介ー関東軍作戦参謀の証言2018年05月22日

草地貞吾/著『関東軍作戦参謀の証言』(1979.10)芙蓉書房
    
 著者は関東軍作戦参謀として戦争に従事した後、捕虜としてシベリア抑留となり、裁判で受刑者となった。日ソ国交回復の時に、日本に帰国した。本書は、シベリア抑留の時の様子を著者の立場で書いている。
  
 シベリア抑留者は、初年度は将校たちによって管理された。この時期には、将校に管理された兵に多数の死者が生じている。2年目以降になると、捕虜に対して、ソ連は共産主義教育をするようになった。そして、共産主義者になった捕虜が、他の捕虜を管理するようになっていった。日本人将校が管理していた時期は、日本兵の死者が多発していたが、2年目以降になると死亡も減っていった。しかし、将校にとっては、逆に管理されいじめられる側になった。
  
 本書は、旧日本軍将校による自己正当化のための記述なので、シベリア抑留の全体像を伝えるものではなく、ソ連により理不尽な扱いを受けたことと、共産主義に感化した日本兵、特に浅原正基に対する恨みつらみが書かれている。
  
 P239~P304には、日本へ俘虜葉書を差し出した状況が書かれている。これによると、著者が最初に俘虜葉書を書いたのは昭和21年10月6日とのことなので、日本あてシベリア俘虜葉書の第一便だと思わる。また、この時以降、書きたくないのに、共産主義化した日本兵に書くようにしつこく言われたことなどが記されている。
 シベリア俘虜葉書に対しては、「優良労働者ら一部の抑留者に対して手紙を出すことを許可した(栗原俊雄/著 シベリア抑留最後の帰還者 家族をつないだ52通のハガキ)」のような誤った記述が散見される。本書出版からすでに40年近くたっているのに、このような誤りがまかり通っているのはどうしたことだろう。

ベローチカ2018年05月19日

ベローチカ のチョコ

ベローチカ2018年05月13日

  
ロシアのチョコレート「ベローチカ」食べてます。日本国内で買ったものだけど。
ロシアのチョコレートは、ヨーロッパと同じような味でうまい。
ウクライナのロシェンは少しアメリカっぽくてうまくなかった。

友好勲章2018年03月05日

平昌オリンピックで優勝したザギトワ選手らロシアのメダリストに対して、プーチン大統領が勲章を授与したとの報道があります。ザギトワの映像を見ると「友好勲章」です。この勲章、日本人でも創価学会の池田大作氏、柔道の山下泰裕氏、三井物産の飯島彰己氏など、日ロ友好に大きな功績があった人も受賞しています。
旧ソ連時代は勲章の中央がソ連マークだったのに対して、ロシアになってからは世界地図に代わっています。また、リボンも緑と青の簡素な色合いになっています。

ロシア革命100周年記念2017年11月07日


2017年11月7日はロシア革命100周年記念日

本―地図で見るロシアハンドブック2017年10月31日

     
パスカル マルシャン/他著『地図で見るロシアハンドブック』 原書房 (2017/5)
     
 ロシアの歴史・地理・産業経済などを網羅的に、地図はグラフなどを豊富に使って視覚的にわかりやすく記載。ロシアの他に、ウクライナなどの旧ソ連国家についても記載されている。現在のロシアを簡単に理解するためには最適な本かもしれない。

本の紹介-サハリンからのレポート2017年10月22日

    
朴亨柱/著、民涛社/編『サハリンからのレポート 棄てられた朝鮮人の歴史と証言』 御茶の水書房 (1991/1)
   
本の主要部分は、戦後サハリンに残留した朝鮮人の生活を個々の事例を挙げて、詳しく説明。残留朝鮮人を通した、ソ連史を垣間見ることができるが、個人の事例なので一般化して考えることはできないだろう。
   
107ページから114ページには瑞穂村朝鮮人虐殺事件が記載されている。朝鮮人を殺害した日本人は、この時に金品を強奪したことが書かれている。

本の紹介-北千島冒険紀行2017年10月12日

  
阿部幹雄/著 『北千島冒険紀行』 山と溪谷社 (1992/8)
  
 ちょっと古い本です。
 ソビエト崩壊直前の1990年に、北千島アライド島、ポロムシル島のスキー登山記録。
  
 当時、ゴルバチョフのグラスノスチによって、これまで入域禁止だった地域に外国人でも入れるようになった。しかし、現場の人たちは、手続きに慣れていないので、許可を取ることに相当の苦労があったようだ。本書は、スキー登山記であるが、記述の内容は入域手続きが困難だったことなどが多い。また、サハリンやホロムシルで滞在した時の様子なども詳しく、ソ連崩壊期の僻地混乱の様子や、日ソ合弁会社の活動を知る貴重な記録になっている。
 登山記としてみると、記述はあっさりとしていて、なんとなく物足りなさを感じる。アライド富士の標高は2300m程度とたいしたことないので、登山自体には、さほど困難はなかったのだろう。

本―片山通夫写真集2017年06月11日

   
『サハリン』未知谷 (2005/08)
『サハリン逍遥』群像社 (2017/03)
  
どちらの本も、サハリンやサハリン残留朝鮮人のモノクロ写真集。
これらの写真を見て何を感じ取るか。うーん。

本の紹介―ロシア極東 秘境を歩く2016年12月27日

 
相原秀起/著『ロシア極東 秘境を歩く』 (2016/11)北海道大学出版会
 
内容は「占守島」「サハリン」「シベリア」の3つに分けられ、すべて著者の取材記。
現状を取材したのではなくて、各地に残る日本人の足跡をたどっている。
 
 「占守島」の部は、太平洋戦争末期の占守島の戦いに思いをはせ、関連遺跡などを取材している。
 「サハリン」の部は、戦前に日ソ境界線に置かれていた国境標石の行方を調査しているが、この部分は著者による別書『知られざる日露国境を歩く ―樺太・択捉・北千島に刻まれた歴史 (ユーラシア・ブックレット200) 』と重複する部分が多い。
 「シベリア」の部は、大黒屋光太夫の足跡を追い、冷凍マンモスの見つかる地に足を踏み入れている。この部分は、内容が散漫に感じた。

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