本の紹介ーウクライナ戦争をどうみるか2023年07月03日

   
塩原俊彦/著『ウクライナ戦争をどうみるか:「情報リテラシー」の視点から読み解くロシア・ウクライナの実態』花伝社 (2023/4)
 
 著者は元・朝日新聞モスクワ特派員、元・高知大大学院准教授。ロシア・ウクライナ関係の著者が多い。
 ウクライナ戦争に対する日本のマスコミは、ロシア悪者論のもと、ウクライナ・ゼレンスキーなどの情報を真実として報道することが多い。戦争というのは、もともと、謀略戦を含むものだから、両国の情報には虚実が混合している。また、アメリカやイギリスなどウクライナ応援団諸国の報道も嘘が多い。本書では、連日、日本のマスコミが流している、ウクライナの謀略報道に惑わされることなく、事実をつかむことを説明する。
 ウクライナ戦争の歴史的経緯を含めたウクライナ戦争の記述が多いが、情報をどのように受け取るのかという点についても書かれている。
 
本書の章題を記す
 第1章 情報リテラシーをめぐる基本構造
 第2章 二〇一四年春にはじまった? ウクライナ戦争
 第3章 ウクライナ側の情報に頼りすぎるな
 第4章 なぜ停戦できないのか
 第5章 だまされないための対策

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