ウクライナ・ロシア戦争(クルスク方面) ― 2025年02月26日
昨年8月、ウクライナ軍は突如ロシア領クルスクに侵入し、クルスク州の3%程度を占領した。ここは僻地で、戦略的価値に乏しいため、ロシア軍の警備も手薄だった。ウクライナはここを占領した後どうするつもりだったのか不明だが、大方の予想通り、クルスク州派遣ウクライナ軍はじり貧となり、すでに、占領地の3分の2は奪還されている。ウクライナが占領した地域のうちでスジャは人口6000とそれほど僻地でもない。現在、ウクライナが占領している中で、大きい町はスジャのみ。ここが陥落するとクルスク占領ウクライナ軍は終わりとなる。
2月上旬、ロシア軍はSverdlikovoを奪還した。ウクライナ軍の補給はR200道路に頼っているため、図の赤丸地点を失うと、ウクライナ軍の補給は破綻する。ロシア軍はSverdlikovoを奪還した後、赤丸地点に進軍することなく、ウクライナ領のNoven'keを支配し、Bssivka方面に進軍した。また、最近、Lebedevkaを奪還した。この結果、R200は射撃統制下に近い状態におかれたようで、ウクライナ軍の補給は困難をきたしている。Yunakivkaをロシア軍が占領すると、ウクライナ軍の補給は終了するが、今のところウクライナ軍は援軍を使って、ロシア軍を食い止めているようだ。このため、クルスク州占領ウクライナ軍は脱出の機会を失ったわけではない。
ウクライナ占領地の最北部だったPogrebkiが奪還された。ロシア軍の攻勢というよりも、ウクライナ軍が撤退したようだ。このままだと、補給困難なウクライナ軍が、じり貧になることは目に見えている。
ゼレンスキーがクルスクに進攻した目的は何だったのか。おそらく、政治家でも軍人でもない、コメディアンの思い付きだったのだろう。
この戦争は、トランプの仲介で終結しそうだ。アメリカは、軍事援助と称してガラクタ兵器を高値で売りつけ、地下資源で回収するようだ。この戦争も、アメリカの完勝で終わるのかな。
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