本の紹介-ルポ 大阪・関西万博の深層2025年04月08日

 
朝日新聞取材班/著『ルポ 大阪・関西万博の深層 迷走する維新政治 』(朝日新書) (2025/2)

 もうすぐ、関西万博が始まるが、今のところ、全く盛り上がっていない。このままでは、大失敗に終わる感じがするが、果たしてどうなるだろう。もっとも、1970年の大阪万博も、最初のころはそれほど盛り上がっていなかったが、徐々に人気が出て、終わりころは、会場に近づけないほどの混雑ぶりになったので、今回の万博も終わってみないことには評価できない。

 本書は、関西万博開催のいきさつから始まって、ずさんな経費計画、海外パビリオンの建設遅れ、会場のガス場有髪等会場の問題と、関西万博の問題点を概観するもの。本書の著者は新聞記者のためか、文章は読みやすい。この万博は、維新によるカジノ計画が根底にあるので、初めからどこかうさん臭さを感じ、魅力を減退させている。
 
 大阪万博は、日本に世界を紹介するもので、特に海外の最先端科学技術が興味の対象となった。筑波博は日本の最先端技術の展示が人気だった。愛知万博(地球博)は、地球環境と人類の未来に関心がもたれていたように感じる。これに対して、関西万博のテーマははっきりしない。実際に開催された後は、何が目玉になってゆくのだろう。

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